学校や塾で、一番足りないこと/私の小さな塾の強み

トータル・マネージメント

個々の生徒の全般的な能力・資質・適性・嗜好・性格を分かった上で行う、学習指導や進路指導が学校や塾では行われないということです。例えば、似通った成績の子供では、理系に行かせればいいのか、文系の方がいいのかはテストの点数や偏差値だけでは判断がつきません。学校や進学校の集団方式の塾では、ひとりひとりの子供と長い時間接するわけではありませんから数字でしか判断しようがない。だから数学偏差値60、英語60なら「キミは理系行きたいの?文系行きたいの?どちらでもいいよ。」っていうしかありません。

でも、その偏差値の裏に隠れた資質というものは、毎日毎日2時間も3時間も顔を突き合わせて教えていれば、大人のプロの講師なら「コイツ、サボってるけど叩いたら数学伸びるな。」とか、「コイツ偏差値60で限界。真面目で基本問題をおぼえて解けてるけど、上位大学の難問はムリ。」って分かります。分からなければ、こういう仕事は辞めた方がいい。そういう判断の上で「キミは理系行きたいの?文系行きたいの?」って始めなければ、進路指導など意味がありません。

また、同じ学力の子供でも付属高校に行かせた方が良いのか、それなりの進学校に行かせて頑張らせた方が良いのか、これも明確に違うでしょう。本人の性格や資質など、毎日2時間も見て、何回もテストの結果を見ていれば、まともな大人なら手に取るようにわかります。明らかに高校に入って周囲に流されるタイプは見ていれば分かります。そこで成績がいいからと進学校にでも行かせたら、楽勝で受かっていた付属校の大学にも進めない将来が待っています。でも、個別指導塾では生徒に直接接しているのは大学生という子供ですし、教室長はアルバイトのスケジュール管理と売上管理がメイン業務で多くの子供の本質が分かる接客などしていません。もちろん、集団授業で科目ごとに教える教師が違う塾や学校ではムリです。偏差値や学年順位に頼るしかない。だから「教師の無責任な一言で失敗した優等生の大学受験」のようなことが起こります。

こういう生徒の資質を見た上で、トータルに学習指導し、進路指導できる人間がどこにもいないというのが、学校や塾の最大の問題だと思います。

でも、親がいるじゃない

ところがです。受験方式は目まぐるしく変わり、選択肢も多い。学部なんかも、訳の分からないのが一杯新設される。親は自分の経験が生かせないとうろたえます。それにつけ込むかのように、どの学校も夢一杯のパンフレットを作り、キラキラした将来を説明会で宣伝する。どの塾の宣伝を見ても、ありきたりの抽象的なことしか書いていない。それに親はコロッとやられる・・・だから中学受験なんかがこれだけ盛んなんです。実質を知っている人間にとっては猫も杓子も中学受験という現状はあり得ない。下手に上位の学校に進めば、公立校に行っていたより悲惨な将来が待っています。「進学塾や進学校の生徒が抱える学習問題・・根っこは親です」「進学校の生徒が普通の高校の生徒に追いつかれる理由」に以前書いた通りです。

塾は少しでも進学実績を出すために、上位校に下位で生徒を放り込みます。その次の大学受験などどうなろうが知ったことではありません、親の方も、「学校間で起こる逆転は学校内ではおこらない/無理に上位校に行ってはいけない理由」という教育業界の常識も知らずに、「少しでも上の学校」と見栄を張って子供の将来を台無しにします。

私の塾の特徴

この塾は、そういう他の塾ではできないことを一番の売り物にしています。ここは集団方式の個別指導ですから、手取り足取りが希望なら一対一の個別に行った方が良いし、偏差値73以上で難問専門の解法解説を望むなら鉄緑会なんかに行った方が良いです。でも、芦屋高校から神戸高校まで、甲南大学から大阪大学くらいまでなら、学習から進路指導まですべてをカバーして面倒を見ます。

ここはそういう塾です。だから、ウソも言わない代わりおべんちゃらも言いません。時には「最後に決められるのはアナタですが、それは止めた方が良い。」と保護者に言うこともあります。「そこまでこの子供を追い詰めても、良いことは何もない。」と熱心過ぎるお母さんに言うことも多いです。毎日塾に来さされて音を上げている子供にはビデオなんかを見せて親に内緒で休憩させることもあります。

逆に「〇〇高校や大学に行けないから働かせると脅してください。そんなこと言ってるから、あんなになってるんです。」「次のテストが悪かったら、子供の目の前でゲーム機を叩き壊してください。」とお母さんに言うこともあれば、「そんな根性で関学なんか行けるかい!」と本人を罵倒することもあります。けれど、ほとんどは計算して「今これを言っとかないと」と思ってやっています。

もちろん、上位の高校に下位の成績で行かせるなどバカなことはしません。小規模な塾ですから、生徒集めのためにそういうバカげたことをする必要はありません。というか、何より私の心情が許しません。

それは、20年以上、「コイツ高校に行けるのか?」という子供から「さすが甲陽のトップクラス。そら京大行くやろ。」という子供まで、500人以上の生徒を毎日毎日2時間以上教えてきたから言えることなんです。あるいは、言わないといけないと思うんです。ここはそういう塾です。

注意:あまりに繊細なお子様にはお勧めしません

だから、私に暴言を吐かれることも、隣の席の子供を罵っている私の暴言にも子供は慣れることができます。これで、どんな会社に勤めて、どんな上司の下でも大丈夫ってもんです・・・(´;ω;`)。まあ、丁寧な言葉で「大丈夫ですよぉ~、頑張りましょうねぇ~」っていう慇懃無礼な進路指導で、腹名の中では「アホか!」って思ってる接客よりマシだとは思うんですけれどね。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。