中学生に長時間学習など必要ない
授業をキチンと聞いていれば毎日2時間も学習する必要などない
何度も書いていますが、中学の学習は難しいものではありません。人によっては「難しい」とおっしゃる方もおられると思いますが、私は「文科省が大多数の子供にできないことを義務教育として、50年以上もほぼ同じことを教え続けていることはない。日本の義務教育の水準は世界最高レベルにある」と言う立場を取っています。
少なくとも、スマホを操作でき、ゲームを楽しめる理解力があるなら、「勉強だけが難しい」などと言うことはあり得ないと、500人以上の生徒を個別指導してきて確信しています。イヤだからやりたくないだけなんです。理由は「中学３年の冬休みまで本気を出さない子供たちの将来」をお読みください。
もし、成績を上げようと前向きに取り組めるなら、中学の学習ごときで毎日2時間も学習する必要はありません。だって、3年近く習ったことを受験前の1ヵ月やそこいらで、真剣になればできる程度のものなんですから。ただ、これには条件があります。授業をしっかりと聞いてくることです。毎日数時間の授業をいい加減に聞いて、その分を家庭で学習するなど非効率的すぎます。
中学の学習は復習だけで十分
マジメに授業を聞いていれば、家でその日習った範囲の問題集を学習する。あるいは教科書やノートをおぼえるだけです。5教科に限って言えば、6時間授業で毎日3～4時間でしょう。それに中学の学習進度などたかが知れたものです。授業毎ごとに復習するほど進まず、1週間に1回程度復習すれば十分なことも多いです。毎日２時間も復習することさえありません。それで間に合わないのなら、授業をいい加減に聞いているか、復習をいい加減にしているかどちらかです。HPの「中学生の指導」に書いた通りです。
役にも立たない長時間学習は親の責任でもある
多くの親は、学習の内容を観察せず、テストではどこを間違えているのか確認もせず、得点と通知簿だけ見て「もっと勉強しろ！」といい、「何時間勉強したか」だけで判断します。だから子供たちは机の前に座り、塾に行き、ボケ～と時間を過ごしているんです。これ、タイムカードだけ見て査定する無能上司と同じことをしてるんですよ。バカな部下は休憩室や外回りで時間を潰し、賢い部下は役にも立たないデータや書類を作って内容が分からない上司にアピールする。愚かな上司の下では部下がだらけるんだと職場で思っていることをご家庭でされているだけなんです。
だから、放っておいても仕事をする部下、キチンと説明すれば熱心に取り組む部下、そういう部下じゃなければ一から十まで徹底的に締め上げるしかありません。
まずは、漢字や単語などキチンとしていれば解ける最低限のこともしていないのか、少々の応用問題も解けないほどダラケているのか判断して、前者なら短時間に一から十まで締め上げ、できたら褒めて好きなことをさせてあげる。まあ、このレベルの子供に多くを望んでもムリだとは親も学習すべきです。
後者なら信賞必罰を言い渡すべきでしょう。成績が下がれば、「クラブを辞めろ」「スマホを解約する」「〇〇以下なら進学させない」という信賞必罰です。中途半端な罰は、管理慣れしているタチの悪い社員や子供を増長させるだけですので、厳しい現実を突きつけること以外、こういう輩は立ち直らせることはできません。
中学の学習で予習が不必要な理由
中学の学習は理解するのに難しいものではありません。授業も遅い進度で丁寧にしてくれます。だから、普通の能力があればキチンと聞いていれば理解不足は起こりません。だって、普通の頭で理解できるように作ってあるから義務教育なんです。
仮に分からないところがあっても復習で理解していけばいいのです。授業進度が遅いので復習で十分フォローしていけます。予習をして授業を理解する準備をする必要までありません。特に学校の授業と同じ様な授業をするだけの塾の授業なら必要ありません。
それに、高校の予習とは、学校の授業のためにするのではなく、自分でじっくりと考える時間を作るために学校の授業ペースに惑わされないように、夏休みや春休みの長期の休みで次の学期分の学習をまとめてすることで、日々次の授業のためにするものではありません。HPの「高校生の指導」に書いた通りです。詳しくは、「ミドリゼミの高校の学習 Part1」「ミドリゼミの高校の学習 Part2」「ミドリゼミの高校の学習 Part3」をご覧ください。
中学の学習など、1回聞いて分からない生徒は何度聞いても分からないです。理由は学校の授業をいい加減に聞いている生徒など、塾でもどこでもいい加減に聞いているからです。だから、どの塾に行っても、誰に教えてもらってもダメなんです。だから、そういうデキの悪い生徒は復習で信賞必罰、デキる生徒は復習で学校では学習しない応用問題を教え込んでいけばいいだけです。
