最上位の進学校で失敗する生徒の最大の原因=思い上がり
進学校の生徒の指導で苦労すること
中学受験ではいる私立の中高一貫校であれ、高校受験で入る公立の高校であれ、トップの学校に通っている生徒の多くの特徴は、過剰なまでの自信です。簡単に言うとお山の大将。
だから、その子供の弱点などをカバーするように塾で指導しても聞く耳を持たないことが多い。自分流のやり方を通そうとします。もちろんそれで素晴らしい結果が出ているのならいいのですが、そうではないから弱点をカバーするような指導をしているのです。こんなことだから、いくら学習能力は高くても、その学習能力を活かすような学習が出来ずに志望の大学に進めない生徒も結構多いと思います。
中学受験では親の管理下にあって、言う通りの学習と受験でトップ校に進んだとしても、自我が出てくる中学2年生あたりからこのようなことになってしまい、高校2年生くらいで反抗期から卒業してから「もう手遅れだ。志望校に届かない。」という生徒がトップ校でも多い。
公立組のお山の大将
もちろん、これが全国的に名前を轟かしている「東大当たり前」レベルの進学校なら分からなくもないのですが、上位でやっと神戸大レベルの公立の最上位校でも同じことが起こります。
理由は簡単で、中学受験してその全国レベルの私立に進む生徒は公立中学にいないからです。その環境でトップを取ってトップの公立高校に進んでお山の大将になっている。それで、クラブもやって、勉強も適当にこなして、真ん中ぐらいん成績で「神戸大学!」だのと舐めたことを言っている。大学受験時にはその全国レベルのライバルが帰って来るのが分かっていないのです。
愚かだと言えばそれまでですが、公立高校で最上位に進むような生徒でもこの程度の判断力しか持たない生徒は多数います。というか、こういう生徒の方が多いと思います。
学習能力=判断力ではない
もちろん、こういう勘違いしている人間は、中高生の子供だけではなく、30歳くらいになった大人にでも多くみられます。得意絶頂になっている人間は、年齢にかかわらず人を見下し人の言うことなど聞かないし、失敗しても有名高校や一流企業に属していて自分のプライドが保てる限りは反省はしないことが良くあります。
結局は、高校2年生の後半になって模試の結果を現実的に見るようになって志望校を落とさざるを得なくなる、あるいは30歳を超えて同僚の出世を考えると管理職の選択対象から明らかに漏れていると気づく。すなわち「手遅れ」を自覚するまで気づかない。
こういう人たちは、能力は優秀かもしれないが、自分のやり方ではダメだと散々注意をされても聞く耳さえ持たない。進学校に行っていて能力は優秀かもしれないが、間違った学習方法や、だらしない学習姿勢を矯正せずに、結局は志望大学に行けない生徒は多くいます。
成功する生徒とは、学習能力と判断力と実行力が揃っている
もちろん、ある程度の学習能力は必要です。でも、その能力と自分が出来る努力を冷静に判断して、共通テストも数学もある国公立を目指すのか、あるいは英国社の3教科を出来るだけ成績を上げて私立でなるべくいい大学を目指すのか、キチンと判断出来て必要な学習を進められる生徒が成功すると思います。
京大や阪大に行くことが成功ということではなく、自分の能力を精一杯生かした受験に成功して、納得して胸を張って進学していけるということです。でも、そうなる生徒は意外に少ない。ミドリゼミのように、こういうことを日々言い聞かせているような塾でも半分くらいでしょう。
その成功した代表が、この生徒です「大阪大学 経済学部の総合選抜で合格報告がありました 」。
この生徒は模試があるごとに結果を私に自分から見せて、どう対処すべきか、どう学習計画を立てていくべきか話し合い、その計画を守り通した生徒です。その計画達成のためには、自分がしたいことも我慢できた生徒です。
こういうことが出来るトップ校の生徒は少ないです。自分の考えだけで反省して、また同じような失敗を繰り返す生徒が多い。要するに、受験というのはその生徒の総合的な能力によるところが多い。プロの講師が直接個別指導をしてそれを支えようとするのがミドリゼミの指導方針ですが、トップレベルの進学校では生徒のプライドから、中堅校の生徒ではだらしなさから、手が届かないことが多い。
子供だけではなく、親もそうなっている
こういうトップ校に進む親は何を考えるか?「じゃあ、鉄〇会でも行かせて、学校も塾もトップなら悪くても京大よね!」などと安直なことをやり出す。それで両立していけるのならいいのですが、ただでさえ進度の早い学校の授業にもついていけていない状態なのに、更に進度が早いことを売り物している塾に行かせても分からないことが繰り返されているに過ぎない。学校の復習さえできないことになります。それで、余計に分からなくなる。
学校でにっちもさっちもいかなくなって、その状態を余裕を持って自己判断でき、学習をコントロールできる状態に持って行かないと、いくら進学校にいてもただただ落ちこぼれているだけなのに、そんなことも分からずに「成績が悪いのなら、じゃあ一流の塾に行かせればいい」とプライドだけ先走って愚かなことを考えてさらに子供の状態が悪化する。
また子供自身の問題に関しても、子供が学習を上手くコントロールできる状態にすれば改善できるものなのか、中学や高校受験には成功したが本性が怠け者なので思春期にその本性が丸出しになって更生自体が難しいのかも判断しない親が多い。怠け者だと分かっていてもそれを認めたくないから、塾に丸投げをする。丸投げなら有名な進学塾がいいだろうということで、学校でも塾でもボケ~っと授業を聞くだけなのに、それを安心材料と免罪符にする。
親も子も揃ってこんなことになっていては、もう「終了」です。


