オンデマンドじゃない映像授業って中途半端

遅い映像授業の開始

学校が閉鎖されて1ヶ月になります。対応の早い学校や塾はすぐに映像授業などを始めたようですが、少数です。5月も初旬を過ぎて、かなり多くの学校や塾で映像授業が始まりました・・・なんでそんなに時間がかかるんでしょう?集団式の映像授業ならzoomですればいいし、個別だったらlineでもSkypeでもいいでしょうに。何台かパソコンとモニターあれば1日あれば準備できるででしょう。・・・セキュリティに問題があるから?イヤイヤ・・多くの企業もオンライン英会話なんかも使ってるのに?

まあ、企業の会議でzoomを使うのは、どうかなとは思いますよ。なんせ、中国企業。利用者のIDなんかの情報は全部中国で管理されているらしいですから、企業や官庁の会議なんかで使うのは止めたほうがいいですよねぇ。でも、学校や塾の授業くらい・・。

でも、なんでオンデマンドじゃないの?

多くの学校や塾の映像授業は、時間指定してストリーミングを流します。生徒は決まった時間にスマホやパソコンの前にいなければいけません。まあ、これは授業としての体をなしていると生徒や親に知らしめるためのデモンストレーションですよね。とりわけ、塾はあくまで「今まで通りの授業」という形を取って、授業料も今まで通り払ってもらう必要があります。

これがオンデマンドのストリーミングにすれば、「netflixはあんなすごいドラマ見れて月1,000円ぐらいやのに、なんでやねん!」、場合によって「youtubeならタダやん。」ってことになって、塾の授業料は暴落します。だから、東進なんかの衛星授業も、わざわざ予備校まで行ってモニターを見るという時代錯誤も甚だしい設定で授業料を釣り上げているのです。

だから、あくまで「今まで通りの授業」という体を取らないければいけないのです。生徒の規則正しい生活管理なんか言っているところもあると思いますが、見え透いた言い訳わけです。

学習内容を理解し、解法を知るだけなら映像で十分

別に、各担任や塾の講師がzoomで授業やらなくても、東進みたいに優秀な講師のビデオ録画を買って配信するほうが、ヘタな授業をされるよりよほど分かりやすいです。質問は個別のlineなんかでチャットでも映像でも担任や講師が受ければ良いわけです。オンデマンドで配信して、メールなら24時間、チャットなら時間を決めて質問に対応したらいいんです。

けれど、そんな知識を身に着けさせるだけで成績を伸ばせる生徒は上位の少数です。塾や学校の一番の仕事は、生徒の管理です。これはどういう形式の映像授業でも出来ません。

対面授業はどういう形でも必要

子供の様子を見て、ノートを見て、毎日褒める、おだてる、凄む、そして相談に乗る。時には、学習に関係のない話をして関係を作る。その結果、子供に前向きの学習姿勢を植え付けていく。これができなければ塾、特に個別指導の塾の存在意義なんて無いと私は思っています。程度の差こそあれ、それが出来ないのなら学校も塾も教室や設備を構える意味はありません。野放しで進路を考えて自分で勉強しろなんて、90%の子供でできるわけ無いじゃん。そんな事ができるんなら、そもそも塾なんて必要ないです。映像授業なんかなくても参考書と問題集があれば十分です。

今、リモートワークがもてはやされていますが、大人でも同じことが起こると思います。全くリモートにするのなら、雇用関係より契約という関係を取ってノルマと報酬と罰則を明確にしなければ、長期間の関係を築くのは大人でも難しいと思います。昔アメリカのyahooで、「効率性に問題がある」とリモートワークは制限されました。シリコンバレーで働く一流大学の修士卒以上のエリートでこうなんですから、大抵の職場はグタグタになるでしょう。子供なら、グタグタを通り越して、親が発狂することになります。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。