通知簿3の生徒を採らない進学塾/その理由

通知簿3の生徒とは?/親世代の通知簿2だからです

教科書をボ~って眺めているだけで「おぼえられない」「どうすればいいのかわからない」とおっしゃる生徒様が公立中学の通知簿3ど真ん中でございます。問題集も赤いペンで答えを書き入れ、赤いシートを使って答えを丸暗記するだけ。解法の理解などという考えもございません。「中学の数学 通知簿3の生徒の場合」「成績が上がらない子供の暗記・・・写経に挑戦」に書いた通りでございます。

こんな子供、親世代にいました? 私の友人にもほどほどの成績のもいましたが、さすがにこんなのはいなかった。こんなのが公立中学で量産されているというのは塾を経営し出すまで知りませんでしたよ。もうダラケ切っているというか、頭のネジが切れているんですな。何度も書いていますが、学校の授業が分かりにくいわけでも、勉強のやり方が分からないわけでもありません。ただ、ダラケ切っているんです。

でも出来ないわけではない。緩み切っているだけ。

なぜかというと、こういう子供でも、受験期間際になって志望校の合格基準点をクリアできていないという状況に追い込まれると、しっかりと「普通の勉強」をし出すからです。

簡単に言うと、キチンとおぼえる・分からないところを考える、という余りもバカげた基本を勝手にし出すからです。だから、通知簿3の生徒は勉強のやり方が分からないのでも、塾に行ったら成績が上がるのでもありません。ただただ、だらしない自己責任でございます。「中学3年の冬休みまで本気を出さない子供たちの将来」「真剣な学習ができない子供たち/大人の通過儀礼が必要なのか?」などで何度も紹介してきました。

生徒も親も自己評価が決定的に間違っている

でも、生徒本人は言うんです。「通知簿3って普通です。私たちそんな酷くありません。」って・・・・酷いんだよ!

 理由は簡単。彼らの頭の中からは、優秀な同級生はほとんど中学受験で抜けていて、その残りの「普通」だってことに気づいていないからでございます。だから、最初に書いた馬鹿げた学習が、親世代の通知簿2だと考えれば、私や親は深く納得できるのでございます。

だから、進学塾は通知簿3の生徒を採らない

だって、こんな子供にいくら熱心に教えても成績が上がるはずないじゃないですか。学習を教えるより、根本的な根性を叩きなおすことから始めないとどうしようもない。ものすごく苦労します。しかも、ダラケ切った生徒に少しでも強く怒ると親からクレームが来るわ、すぐに子供は辞めるわで、ろくでもないことになります。

それで、疲労困憊して成績を上げても、上位校に進んで塾の宣伝に一役買ってくれることもない。せいぜい3流校が2流校になるだけで、塾の宣伝にもならない。逆に、そういう子供の吹き溜まりだと思われれば、塾の看板になってくれる優等生は来てくれない。

だから、どの塾でも、なるべくこういう生徒は採らないで、教えれば真っ当に応えてくれる上位の生徒を採ろうとするんです。

もちろん、経営上通知簿3の生徒を採らないといけない塾もあります

しかし、そういう優等生だけで固められる塾は少なく、大抵は下のクラスで通知簿3を取らないといけない。そこでどういう授業が行われているか?

私の塾にはそういう塾から生徒が来てくれていました。余計な費用はかけさせたくないので、前の塾で使っていた問題集はそのまま使うわけですが、すべてと言っていい塾で、問題集に答えを書き込ませています。中にはオレンジのペンなんかで答えを写させている。できなかった問題をテスト前にもう一度やらせることもなく、赤いシートで答えを隠して丸暗記させるからです。

個々の生徒に「出来なかったことをやれ。分からなかったら聞きに来い。」とも、「覚えているか確認するから、問題集しまえ。プリント配る。デキるまでやるからな。」という、面倒なことなどしている塾はありません。そんなことしたって、どうせダダ洩れですし、そこまで苦労してもどうせ大した成績にはならない。大した学校にも進まず、塾の宣伝にもならない。労力をかけてもその甲斐がない。

そんな労力は上のクラスにかけて、塾の宣伝になる進学校に合格させる方が楽で効果抜群です。少し教えて考えるきっかけを与えれば、自分で成績を上げて行ってくれるから、労力の割に効果抜群なのでございます。

私の塾では、怒ります。追い込みます。デキるまでやらせます。

まあ、親からもクレームは来ますよ。でも締め上げます。コイツら締め上げないと、どないもこないもいきませんから。一度締めあげて反発させて、そしてテストで酷い点を取らせて「やっぱり、あのオッサンの言う通りや。」と認識するまで追い込まないと、こういう生徒は改心しないんです。まあ、改心する生徒は半分で、後は「ウッせーな、ゴチャゴチャ言う割に成績も上がれへんやんけ!」で終わるんですけれどね。

そして、デキるまで徹底的にやらせます。まあ、中3の途中から入ってきた生徒は、「デキるまでやらせる」には時間がかかるので、すぐに結果が出るわけではありませんけれど。

現在も、中学生数名、絶賛締め上げ中です。1名は3カ月ほどで締め上げは卒業しました。この子は中1だったんで、軽症だったんです。でも、3年間他の塾に通って、分数の計算もできないし、時速や%も分からなかったんです。漢字は適当におぼえているし、アルファベットも規則通りに書かずにメチャクチャでした。それが3年間、小学校時代に塾に行ってたんですよ、それも神戸では大手の塾に・・・この塾詐欺だと思いましたよ。まさに、「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です」に書いた通りなんですけれどね。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。