中学の数学 通知簿3の生徒の場合

次に、計算力はある程度はあるが応用問題が解けない中位層に対する指導です。

通知簿3の生徒の特徴 単位計算ができない

まず最初に、60~70点台を行ったり来たりしている生徒についてです。通知簿が3の生徒。

こういう生徒は、まず中学1年生の2学期ぐらいから始まる文章題でコケます。単位計算ができないからです。よく「文章題ができないのは国語力がないから」という評論家や教師がいますが、あれはウソです。2行や3行の簡単な「20km先の駅まで・・」というような文章題を理解できないのなら、ジャニーズのパンフもファッション雑誌も読めません!「だからご家庭で本を・・」という教師の逃げに使われます。

こういう生徒の見極め方は簡単です。「消費税10%。1000円札1枚でなんぼまで買える?」と聞けば一発です。通知簿3の全員近く、4の下半分は900円と答えます。「じゃあ、消費税100円引いた残りの900円で・・」となるわけです。

単位計算ができない理由

ここで、「イヤ、900円の10%って90円で1000円になれへんやん。」と言っても「???」となります。「買い物の10%が消費税なんだから、10の税金分と商品の100の分と合わせて110で1000円やで。だから11で割らんと・・」と言ってもなかなか理解できません。

要するに彼らは、目の前にある10や90という数字はわかっても、そこから(10/+100)x=1000(%は無視してあります。)という式に持ち込める論理的思考ができないんです。だから1000を11で割れと言われればその通りしますが、割り算は筆算になって面倒だから、90X11=990で・・910円はムリで990+9.9=999.9でOKだから909円が答えということも頭の中でできません。式を書き出して、言われた通りに変形して、式の通りに筆算しないといけません。目の前にすべてのことがないとできないんです。抽象的な論理的思考がない。

だから、こういう生徒は中学の電気のオームの法則を等式の変形を頭の中で考えられないので、仕切りのある丸の中に電流や電圧を書いて図の利用で理科の教師は誤魔化します。丸のない高校のモル濃度では壊滅します。

もちろん、こういう計算ができないのは数字に慣れていないからでもあります。こういう生徒の特徴は、計算はできるが「遅い」です。ですが、計算をいくらしても、この抽象的な論理思考を育成するというのは大変です。そんなメソッドに成功した教育方法など聞いたことがありません。100マス計算は小学校で成功しても中学では駄目だったのは、論理的な思考の育成に何も貢献しないからです。

こういう生徒によく行われる学習 膨大な暗記と課題

・・・で、進学塾なんかでは何をするかといえば、「眼の前に全部晒す」そして「全部覚えろ」なわけです。理屈なんかどうせ教えても無駄なんですから。これが、進学塾の膨大な宿題の正体でもあります。でも数字に弱い生徒が全部のパターンをおぼえきれるわけがなく、「前回のテストは勉強したところ(おぼえているところ)が出たから70点だったけど、今回は勉強してないのが(忘れたのが)出たからまた60点。」を際限なく繰り返すわけです。いくら勉強しても成績が上がらないのも、この宿題の正体です。

もちろん、丸暗記なんかしたって学年が上がるに連れ学習範囲も問題のバリエーションも増えのですから焼け石に水になリ、高校では壊滅します。なおさらタチが悪いのは、こういう勉強法を理数系科目で身につけてしまって、高校でも矯正せずに突き進んでしまい、にっちもさっちもいかなくなることです。これが「中学で頑張って80点だった生徒が高校に入って30点」という結果を招きます。神戸高校の下位、御影高校の中位以下はほとんどこれです。丸暗記でヘタに成功したから、その成功体験を捨てられないし、変えられないんです。

じゃあ、お前の塾では何をするのか?って・・・正直、全面解決は難しいです。数学や算数を教えて解決する問題ではないですから。こういう生徒は、抽象的な論理の理解が必要な、国語の段落構成から公民の為替レートや需給関係の理解に至るまで、教えることが難しいです。「円安」で「1ドル100円から110円になった」っていうのはもちろん理解できません。目の前にある現象は110円に値上がりしてるんですから。

暗記学習から卒業しないと、根本的に解決できない

私ができるのは、根気強く教えて、その中で少しでも理解してくれる範囲を広げること以外はありません。この理解力は年齢が上がると、何もしなくても、自然に上がるものなです。中1で分からなかったことが中3で勉強し直すと簡単にわかるようになっている。脳の発育は、この年令の子供では重大な成績の要素です。私は子供の脳の発育を待ちわびながら、私が言うことを少しでも分かっていってくれるように日々取り組むしかありません。

逆に、理解力が育成されているのに進学塾で丸暗記学習に嫌気が差している場合、私の塾は威力を発揮します。「算数の出来ていない子供を最上位校・神戸大学へ」で紹介したような生徒です。用意ができている器に理解力が注ぎ込まれ、成績はジャンプアップします。この生徒の他にも、そういう生徒は2~3割います。こういう生徒を進学塾に入れて、下のクラスで丸暗記一辺倒の苦労をさせたら駄目ですよ!親と塾で、周囲の大人が寄ってたかって子供を潰しにかかっているようなものです。そういうう場合、是非私の塾に・・・・って。

成績は徐々に上がるということはありません。そんな事を言うのは「この丸暗記が当たった」という塾だけです。成績は「この理解力」の壁を乗り越えた時に跳ね上がります。公立中学なら通知簿が3中心から、4中心になります。でもそれは非常に大変で、塾としても成果が出にくい、クレームも多い仕事です。生徒の能力に大きく依存するからです。

進学塾のもう一つの成功要因は、理解力のある子供を多く集めれることにあります。彼らの成績を上げるのは、ほんとに楽です。だから、いくら進学塾の進学実績に目がくらんでも、下のクラスにしか入れないのなら進学塾に行っては駄目です。膨大な宿題に苦労するばかりで、成績は安定して上がりません。上に書いたように理解力があってもなくても上がりません。苦労するだけで成果は出にくいです。逆に、通知簿5中心のような生徒なら、別に進学塾に行って膨大な宿題に苦労しなくても、一人で勉強していても、成績は勝手に上がります。理解力が身についているからです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。

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