成績が伸びない子供の特徴/阪神の藤波投手に学ぶ

1.暗記問題ができない

一応おぼえるんですが、テストでは全く滅茶苦茶になってきます。もちろん、酷いことをしてくるのは分かっていますから、何度もおぼえなおさせ、確認します。それでも、テストではメチャクチャです。

20年以上教えてきていますが、簡単なことでこういうことを繰り返す子供の頭の構造がどうなっているのか、正直今でも分かりません。なぜなら、自分が興味のあるアニメや他のことはスラスラおぼえるので、脳みそが欠陥品ではないからです。

興味がないからできない? 楽しくないからできない? 面白い、うれしいで勉強やる奴なんかおるかい! 少しでもいい点を取ろという、上昇意欲とプライドと達成感から頑張るんや! うれしくないから、簡単なこともおぼえられないって言うんなら、勉強なんか止めて、うれしいだけで飯が食えるところに行け!

2.問題が混ざるとできません

ある分野で、ある系統の問題を問題集で勉強して、次は他の分野で他の系統の勉強をする。その時は、それぞれの分野はできるんです。そして、テストでそれらの範囲が混合されて出されると、できない。どっちの系統の問題で、どの解法で解けばいいのか分からないからです。

普段の学習で「こうなれば、こうなる。」「こういうポイントではこう考える。」と考えて問題を解かずに、「ここはこう答えればいいから、全部同じ。ポイ、ポイ、ポイ、できました~」って、同じ系統の問題が羅列してある問題集で解いているからです。だから、問題を見て「何を聞いているのか?」と考えて、「じゃあ、勉強したアッチの方で」と頭がテスト本番で回らないんです。

もうね、これはね、私も生徒を見ると「ああ、アホな勉強してるな。」と分かって指導するんですけれど、何分本人が「ポイ、ポイ、ポイ~、解けてるのにうるさいこと言うなぁ~」ってしか考えないので、いくら指導しても無理なんです。

それで、何回テストで頭を打っても、「混ぜられると分かれへん~」って泣いても、ついぞ反省につながる脳ミソがないから、どう教えてもおんなじなんです。もうね、何年教えていても、こういう生徒の頭の構造が分からないです。だから、「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です」で書いた通り、塾は成績なんか上げることはハナッから諦めていて、ただの授業料徴収要員として採るわけです。

阪神の藤波投手のアカン理由も同じです

こういう生徒には、周囲がいくら言って聞かせても、「入試が・・・」「内申書が・・」と脅しても、何も変わりません。何度頭を打とうが変わらないんです。阪神の藤波かと思いますよ。

私がここに書いているのと同じことを、かつてコーチをした江夏という往年の大投手が嘆いていらっしゃいます。面白いですよ。見る価値あり。暗記不足のような努力次第でどうにでもなる牽制などのプレーの練習不足で自滅していく藤波投手は上に書いた生徒そのものです。何度失敗を繰り返しても「ポイ、ポイ、ポイ~、うるさいこと言うな~」の練習しかできずに、考えもなく自分を見直せないのも同じです。その上、「嫌いな先生の科目は勉強する気にならない。」と言って、酷い成績を取るのまで同じです。

やはり長年業績を残した石毛選手などは、周囲からの意見に対するレスポンスが違うことが良く分かります。勉強もスポーツも同じです。だから、成績の悪い生徒は体育もクラブ活動もダメなんですよ。「勉強ができる子供は、なぜ体育の成績もいいのか?」に書いた通りでございます。

江夏って、エエこと言いますなぁ。石毛の「最近の選手は軽い」という言葉に、「それは、コッチが歳をとってきたからや」と言える江夏のコーチを拒絶する藤波って、若いからだけでなく、アホやからなんでしょうなぁ。

ところが、こういう生徒が豹変する

ところが、「中学3年の冬休みまで本気を出さない子供たちの将来」に書いた通り、中学3年生の12月の三者面談で志望校をワンランク落とすことになり、冬休みにそのワンランク下の志望校の入試問題で合格点を取れないってことになると、それまで2年半、上のようにアホなことを際限なく繰り返した生徒が、誰に言われるでもなくキチンと出来るようになります。

こういう生徒は、自分の将来を考えるとかそういう抽象的なことを言っても無駄で、「お前、行く高校ないで。」と目の前につきつけないと気が付かないんです。ホンマに、アホなんですよ。阪神の藤波も痛い思いだけでなく、「引退するか?」とまで言われんと分からんのでしょうなぁ。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。