偏差値が上がらない進学校2選

タイプ1:茹でガエル型

多くの学校は、進学実績が宣伝になる成績上位者に合わせた授業を進めて、下位の生徒はもちろん、中位の生徒でも落ちこぼれることが多いです(スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です)。けれど、進学校の乱立によって生徒が分散して、この上位の生徒の数が各校減ってきています。だから、従来の授業をし続けても難しい授業を受け止めて宣伝になる有名大学に進む数はどんどん減ってきます。これが偏差値が下がる主要因です。

一方で、共学化などによって、ワンクラス上の男子校や女子校から志望者を剥ぎ取った学校などは、以前より成績上位者が集まり進学実績も偏差値も上がっているところもあります。だから、努力レベルを授業や教員という現場に放り投げっぱなしで、「生徒集め」という一番大切な経営が機能していない男子校や女子高で偏差値が下がります。少々偏差値が落ちたところで生徒不足になるわけでもないので、ややこしいことなどしたくないんです。

まあ、サラリーマン経営者が苦労も失敗もしたくない現状維持の経営を続けた結果、日本企業はほとんど成長しなかった平成の日本経済そのものです。

タイプ2:自爆型

代表的なものが「私が見た最悪の学校指導・・中2で青チャート、高3で白チャートを教える進学校」に書いたような学校です。この学校は共学化し、今は偏差値がすごく上がっています。今その学校の生徒が塾に来ていますが、使用教材も授業も妥当なものになっています・・・反省したんですかね?

一方で、現在進行形でまだそんな授業をしている学校もあります。高校1年生に「そんな参考書、京大に進む理系しか使わんやろ。」と言うような、赤チャートの上のレベルの奴を放り投げて、生徒はその課題に四苦八苦して、本来なら基礎学力を積み上げる時期にそんな学習をする余裕もなく、2年生になった今順当な入試問題集に戻っています。だから、多くの生徒で、本来今解けなければいけない基本的な入試問題が解けなくなっているんです。

塾の生徒は優秀ですからついて行っていますが、1年生で基礎学習もせずに2年生で入試問題を進めて、3年生になると基礎も応用も身に付いていない生徒が大量発生することになるのは、別に専門家じゃなくっても分かることです。

なんでこんなカリキュラムが組まれているのか分かりません。教師の自己満足か、生徒へのマウンティングかしか考えられないんです。肝心なのは、こういう暴走する勘違い教員がいても、それをマネージメントする機能が学校にないとしか考えられないことです。

共通点は、学校の経営やマネージメント機能が働いていないこと

以上のように、学校の経営やマネージメント機能が働いていない学校が偏差値を下げているという、至極もっともな結果になっていると私は思っています。

学校の教員は、一般社会に出たことがなく、子供相手に狭い視野と唯我独尊に陥ることも多いです。だから、マネージメント機能は普通の企業以上にしっかりとしていないといけないんですが、現状は現場に丸投げのことが多いです。子供相手の商売だから、バレないし、不満も上がらないからです。大人の顧客だとそうはいきませんからね。それはいじめ問題なんかを見ても明確です。大人なら警察に駆け込まれて犯罪になります。

さらに、学校や塾と言う教育機関でレベルを維持するために一番必要なことが機能していないことです。進学実績に関しては、子供の質>>授業の質です。特に国立大学に進む生徒では、子供の質>>>>授業の質です。教員へのマネージメント能力を上げて教育の質を上げることより、質の良い生徒を確保することが、学校で何より大切なことです。だから、生徒確保に注力していない学校はレベルが落ちて当たり前です。その上、タイプ2のようなことをしでかす教員を野放しにしていてはレベル低下は避けられません。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。