経済格差は学力格差ではない/教育業界の罠にはまるな!

経済格差は学力格差って本当?

経済格差は学力格差という情報が、教育業界やメディアから盛んに流されます。中学受験して私立の一貫校に入らないと良い大学に行けないので、中学受験できない経済力しかない家庭では子供の学力も学歴も低くなるということです。

私はほとんどがデタラメだと確信しています。SDGsや差別反対と言っているメディアがこんな酷いことをよく喧伝するなと思います。

もちろん中学受験は灘や甲陽の上位のレベルなどの最上位では有利に働きます。でも、それは大昔から変わりません。早くから高校の授業をはじめ、速い進度で2年生でカリキュラムが終わり、3年生は大学受験用の学習に専念できるからです。京大や医学部の難問対策ができます。

でも、親がいくら金をかけようが、いくら尻を叩こうが、そもそもデキが違わないと行けません。それに、いくら早く速い授業をしても、その下の神戸大学に何とかというレベルでは落ちこぼれる生徒が多くなり却って逆効果です。「進学校問題の相談多し/難しすぎて役に立たない授業/多すぎる課題で復習できない」「進学塾や進学校の生徒が抱える学習問題・・根っこは親です」「進学校の生徒が普通の高校の生徒に追いつかれる理由」に以前書いた通りです。

そして、神戸大学なら普通に公立高校を受験してい、そこで一生懸命学習していれば進めます。神戸高校なら上位2~3割、御影高校でも上位1割にいれば進めます。六甲レベルの進学校で上位2~3割にいるのと変わりません。

ほとんどの子供では経済格差は学力格差など嘘だと言うことです。

私立も公立も予備校の授業もテキストも同じようなものです

高校で使う参考書など、どの学校でも同じものです。数研や桐原などの大手の教材会社が似たような副教材を作ってそれを学校が生徒に配るからです。

学校が特別な教材を作成しているという話や、その特別なテキストが凄い代物で他校の生徒が卒業生から購入をしているなんて話も聞いたことがありません。予備校は自社でテキストを作成しているとは思いますが、それが素晴らしい出来で譲ってもらって使っているという話も聞いたことがありません。

その教材を使って行う授業も、20年以上様々な学校の生徒を教えた経験からは、大差ありません。学校の差より教師の差の方が大きい。そして、優秀な教師が私立や進学校に多いかというと、そういうほどでもありません。もちろん、基礎学力がない中堅校の授業は公立私立ともレベルが低いですが、それは学校や教師の責任ではなく生徒に合わせているだけです。

要するに、やっている学習は私立でも公立でも大差ありません。予備校や進学校が魔法のような教材や指導方法を持っているわけでもありません。

進学校で酷い目に合う生徒は、公立より多い

上位の国立大学の進学実績しか宣伝にならない進学校では、上位の生徒の進学だけを考えてカリキュラムを組むので、最初に書いたように中位では理解不足に陥り、下位では落ちこぼれます。その結果、中位の生徒は3年生で何とか盛り返して関関同立が精一杯、下位では産近甲龍もあぶないレベルのことが一般的です。

学力相応の学校の授業ならついていけた半数以上の生徒が進学校では落ちこぼれます。「一つでも上」と目の前の中学受験や高校受験に親がのめり込んだ結果、子供は悲惨な目にあいます。

学校別の進学実績を見れば、上位の進学校の下位の生徒より、下のランクの上位の生徒の方がはるかに上なのは誰にでも分かることですが、中学受験や高校受験が目標となって「一つでも上の学校に」と思い込んでいる親の耳には届きません「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です」「私が見た最悪の学校指導・・中2で青チャート、高3で白チャートを教える進学校」。

だから経済格差は学力格差ではない/でも、条件がある

都市部では中学受験組が半数以上になって今の小学校は、勉強の場が塾になっている中学受験生の休息の場になっています。教師の役割は、この学級を崩壊させないように運営することで、学習ではなくなっています。

ダラケ切った休息の場が学習環境だと勘違いしている中学非受験生では、小学校6年生で単位計算はおろか、三角形の面積も求められない生徒が出来上がります。大げさではないです。文科省の全国学力テストの結果では45%の小学校6年生が三角形の面積を求められません。「小学校6年生は三角形の面積を求められるのか?/中学受験してない生徒の多くは求められません。

中学生になって漢字をおぼえるように言っても、面倒くさそうに教科書をボケーっと眺めるだけで「おぼえました。」と言って全滅します。「書いておぼえろ。」など言おうものなら、面倒くさいので強烈に抵抗するか受け流します「読めない・書けない子供たち/それをビジネスにする悪人」。

このような生徒が都市部の公立中学では通知簿に3がつき、半数近くを占めます。こうなっては、産近甲龍以上のまともな大学には行けません。経済格差は学力格差ではありませんが、小学校時代に厳しくしつけることがこの話の条件です「中学受験を利用して基礎学力を身につけよう!/指導不可能になっている公立中学の半数の生徒」。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。