コロナ・パソナ・タケダ・ウーバーに見る超高学歴社会の到来?

リモートワークを利用した中堅社員の大規模リストラ?

パソナが本社機能の多くを東京から淡路島に移すらしいです。まあ、コロナでリモートワークが喧伝されて発表には絶好の機会だったんでしょう。移転理由はリモートワークのメリットそのまま「真に豊かな生き方・働き方」の実現だそうです。一方で、4割ほどは東京に本社機能は残すそうです。

いわゆるヘッドクォーター機能として一部はそのままに、間接部門の普通の社員は田舎への移転をネタにリストラするっていうことですよね、普通に考えれば。子供の学校、共稼ぎで伴侶の勤務先など考えれば、東京から淡路島に転居なんて「辞めろ」って言ってるようなもんです。それに、転勤拒否で自主退職なら、泣き叫び恨み言を吐く社員に退職金を上積みして退職勧告などする必要さえありません。ものすごく楽なリストラです。

パソナの本領を越えて、社内では個人事業主が主体になる?

リモートワークで仕事が成り立つなら、高い家賃の東京にオフィスを借りて、贅沢な住居手当を払う必要はないというのも理由でしょうが、私はリストラを機に辞めた社員分は個人事業主と契約して補い、人件費を極限まで切り詰めるのが狙いだと思います。

リモートワークのような緩いマネージメントで社員を管理できるのなら、社員として厚生福利に莫大な費用を払わずに、社会保険も自腹で払う個人事業主にして契約した方が安上がりだからです。社会保険を上積みした料金を派遣元に支払うより安上がりです。おまけに、もし仕事能率が悪ければ、社員のように解雇制限はなく、即刻契約を打ち切ればいいだけですから。社員より管理は簡単で、派遣社員より酷い扱いです。

派遣社員を越えたウーバーの扱い

この手法はウーバーと同じです。ウーバーでは、運転手も食事の配達屋さんも個人事業主としての契約です。社会保険はもちろん、事故を起こしてもウーバー側は運転手にも相手にも何も保証はしません。能率給のウーバー・イーツの配達員が無理な運転をして接触事故を起こして逃げて、ウーバーに被害者が連絡しても「関係ない」的な扱いを受けて憤慨しているニュースを最近よく耳にします。

同じことが、日本中の会社で起こってくると思います。一部のエリートだけを社員として雇い、他は派遣社員より酷い扱いを受けることになるんです。

タケダの研究所移転に垣間見るエリートのリストラ

日本の最大の製薬メーカー、武田の研究所は大阪市街のすぐ横の十三にありました。ところが、10年ほど前にこの研究所機能の大部分は神奈川の藤沢に移転しました。おそらく、関西に根を張って生きていた多くの社員の人生計画は台無しにされたはずです。同時に、エリート研究員を外資から引き抜き出し、既存の研究員を冷遇・リストラしたと聞いています。関西周辺にいくらでも候補地がありながら、藤沢という東京からも離れた場所になぜ研究機関を移転する必要があったのか私は疑問に思っていましたが、この話を聞いた時に理解しました。

社員の生活を根こそぎ壊すことで自主退職を促すリストラ目的の移転だったんではないか?武田の研究員ですから、一流大学出身の院卒以外はいないはずです。それでこの扱いです。国内の国立大学出身者くらいでは、もはや社員として雇われなくなるのかもしれません。

同じことが日本中の企業で起こるかもしれません

リモート業務そして「真に豊かな生き方・働き方」の実現なんかをお題目に、事業所を転居させ従業員を自主退職に追い込む。これなら、退職金の上積みも要りません。退職を勧告して社員と揉めることもありません。そして、本当に必要な一部の有能なエリートだけを厚遇で社員として雇用する。私たちが「兵隊」「サラリーマン」「ビジネスパーソン」などと呼ぶ普通の社員は個人事業主との契約に置き換わって、社会保障も安定雇用もすべて切られるということが起こってくるかもしれません。

日本の社会は変わらないようでいて、変わると変化は速いです。小泉政権以前、派遣や非正規という非人間的な雇用は社会から拒絶されていましたが、短期間にこれだけ広がっています。将来は本当に高学歴な一部の社員を除いて、後は全部社会保障も危うい個人事業主になるのかもしれません。

ということで、中途半端な補習塾や進学塾は壊滅する

まあ、京大や東大以外はロクでもないということになれば、大抵の大学も塾も受験競争も必要ないわけで。鉄緑会なんか以外は廃業に追い込まれるわけで・・・(´;ω;`)ウゥゥ。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。