今回の騒ぎの中、音楽から学ぶ学校改革

今回の騒ぎの中の学校

私立は予習を生徒に放り投げている所も多いです。宿題も難しすぎて、生徒が手に負えないものを出しているところもあります。予習させるなら、せめて動画で授業でもアップすべきではないでしょうか。難しすぎる宿題も、生徒は答えを写すだけになりかねません。そんな事はわかっているだろうに、何の目的でこんな宿題を出すんでしょうか?学校の見栄?教師の自己満足?私には分かりません。

けれど、こういう学習は自分で一から十まで考えないといけないんですから、私の塾でやらせている高校生の予習と同じです。マイペースでじっくり取り組んで、納得行くまで考えている生徒を見ると、下手に映像授業なんかされずに、こういうのも良いかもなと思い始めています。けれど、そういう学習ができるのは優秀な一握りの生徒だけです。

公立では学校によっては、不明瞭で生徒が何をしたらいいのかわからないことを書いてある紙切れを送りつけてくるだけの学校もあります。保護者はもちろん、私が読んでも分からないのですから、誰が分かるというんだ?もうね、新入社員の初レポートより酷いですよ。学校の管理職って何やってんですかね? 個別塾で分からないところを教えるだけでなく、キチンと全般的な学習管理をしないと、並の生徒では酷いことになります。

教師は忙しい忙しいって言ってますけど、何に忙しいのか皆目見当がつきません・・・コレ、私だけじゃなくって生徒も言っていますから。

話は飛んで、日本のオーケストラはなんでアカンのか

待遇が悪いから良い奏者は外国に逃げるなどの問題もありますが、基本的に「お文化」の上に胡座をかいて漫然とした演奏ばかりするから、面白くないんです(独断)。いい奏者は外国に取られるからベルリン・フィルみたいな超絶アンサンブルの演奏は出来ないんだったら、工夫をすればいいのに、何もしない。30年前の演奏と同じ演奏をしている。

その上、一番優秀なNHK交響楽団は、国内の演奏会ではヤル気のない聞くに耐えないような演奏を繰り返し、今の首席指揮者のヤルヴィが投げている。特に金管の酷さと言ったら・・・アマチュアのブラスバンドかっていうレベルです。外国の演奏旅行では向こうの一流オケに匹敵する演奏をするのに、コイツら国内で定期演奏会なんかに来てくれるお得意様を舐めてるんです。もう「お文化」の第一人者ですから上から目線です。だからお文化の本場では上目遣いで必死で頑張るんです・・・アホか。

これって学校に似てない?

私、「お文化」の上に胡座をかいている日本のオケを見ていると、「教育」の上に胡座をかいている日本の学校ソックリだといつも思うんです。この30年、世の中は激変して、少子化も進んでいるのに、何の工夫もない。規制の面で参入障壁が高いから、オケ以上に胡座をかいていると思います。進学校の上から目線もNHK交響楽団と似ています。

生き残りに必死な外国のオケ

NHK交響楽団は私達の受信料で食っている公務員みたいなもので、身分は安泰なんです。ベルリン・フィルなんかの一級のオケも同じようなものです。まあ入るのは超絶難しいから、東大卒のNHKの職員といったところですか。だから、ベルリン・フィルの音楽監督選びは、カラヤンという超有能管理職にこき使われて懲りて以降、「神輿は軽ければ楽でいい」という指揮者ばかりを選び、今や評価はダダ下がりです。公務員なんですよ。

しかし、2番手、3番手のオケや地方のオケの財政事情は火の車です。だから、客に来てもらいCDを売るのに必死なんです。そこで新しい取り組みをドンドンしている。日本のオケも火の車なんですが、なぜか「お文化」に胡座をかいて、座して死を待つことを選んでおられる。私にはその理由は分からない。少子化の中の学校と似ています。

オーストラリアという本場ヨーロッパとは地球の正反対にある国なんか、そら必死です。で、こんな見事なベートーベンが出来上がります。

ガット弦にピリオド奏法、そして管は古楽器で、トレンド満載。

よくモダンオケがピリオド奏法を使って古楽器オケのいいとこ取りをするんですが、この古楽器オケはまったく逆でモダンオケのアンサンブルを取り入れて表現力を高めている。すごく魅力的な演奏です。

日本でこういう面白い室内オケが古典の定期演奏会してくれたら、私毎週塾を閉めて見に行きます・・・(T_T)!

学校ももっと変えないと・・

このオケを見ていると、従来のオケとは立ち位置がまるっきり違うことが分かります。編成・楽器からバロックと古典に絞っている。ロマン派や近現代なんか捨てています。これは演奏する側にとっては、とっても辛い選択だと思います。けれど、生き延びるために彼らは選択した。日本のオケはその辛い選択ができない。外国ではこういう室内オーケストラはとても多く、古典派の演奏は著しい進歩を遂げました。

学校も、もっと生徒の学力なんかにターゲットを絞って、1クラスごとにカリキュラムもまったく変えるくらいのことをしてもいいと思うんですけどねぇ。でないと、ニーズに合った指導なんかできんでしょう。各教科を教える教師とは別に、どの教科もほぼほぼ分かっていて、その上で一つのクラスの授業をずっと見て生徒を観察して、生徒を個別に指導する教員などを置いてもいいと思うんですよ。

今回のコロナも電話をかけてきたり、スカイプやラインで生徒を指導している教師など一人もいない。一人に30分使っても、一日に10人やそこらとは話せます。30分あったら、本当に良い指導ができますよ。紙切れ1枚渡したり、教材送りつけてきたりするだけで、何してるんでしょうね、学校は?これも、教科別に縦割りの授業で、生徒一人一人に責任を持って指導できる教員がいないから出来ないんだと思うんですよね。

まあ、正統派で押し切るんなら、このレベルがないと・・・

最近聞き惚れたオケです。

昔のウィーンフィルを彷彿とさせるような自発的なアンサンブルが素晴らしい。フランクフルト放送交響楽団 世界最高峰の一つ。

コレ、ホンマにええオケでんなぁ。涎が出ますわ。もうオケの聞かせどころ満載のこの曲で、聞かせどころをオケがホンマによく分かっている。一丸となってこれでもかとばかりに見得を切ってシビレルようなアンサンブルをブチかます様は、まさに千両役者です。聞き惚れます。

まあ、これはとびっきり優秀な大人のプロ集団で、こんな学校ありまへんわな・・・。

とりあえず、公の日本の機関ってダメですねぇ~

コロナ騒ぎの財務省の財政出動といい、「お願いだからカネは出さない」という兵庫県と言い、メチャな課題を出す学校と言い、どうにかならんのかって本当に思います。財務省も県庁も、全部外部委託で競争入札性にしたら良いと思うんです。学校も規制全廃して、塾も自由参加にして、高校卒業資格なんか止めて、全員大検受けさせれば良いと思うんです。ちっとはマシなところが生き残るんじゃないかと思うんですけれど。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。