新中学・高校3年生の募集をしない理由/最近の入塾希望を例に説明します

高校3年生が1月半ばに入塾希望って・・・無理です

大学共通テストも終わったある日、入塾希望の電話が子供から直接ありました。高校3年生で、今から入塾したいというのです。私は学年を聞き返しましたよ。それで、私は「じゃあ、今から私学か二次の入試までに1カ月間だけ塾に来たいと言うこと?」と聞き直し、「そうだ」と言う返答を聞き、お断りしました。

この時期の高校3年生の入塾希望は2通りあります。まず、学力不足からにっちもさっちも行かないので、藁をもすがる気持ちでの入塾。もう一つは、大学の出題傾向に合わせた特別な授業をして欲しいというものです。

私はどちらか聞きもせずに断りました・・・まあ、電話の雰囲気では前者でしょうが。

こういう生徒を入れるということは、他の生徒を犠牲にすることです

学力不足であれ、出題傾向に合わせた授業であれ、こういう入塾希望は、「私困っています。今から私に全力投入してください。」ということなわけです・・・そんなん、私一人で複数人の生徒を教える塾で無理にきまってるやろ!

この塾には、長い間私を信頼して通ってくれて、授業料もいただいてきた生徒さんたちがいるんです。もちろん、同じように受験期にある生徒もいます。入学金と1ヵ月の授業料欲しさに、そういう生徒にしわ寄せがいくような生徒など採れるわけがない。

基礎学力不足の受験生なら、手取り足取り1ヵ月過ごさないといけません。対策授業なら、「過去問を解けない。これもあれもそれも教えろ。」って大学入試問題を聞かれて、他の生徒を教えながら教えきれると思います? それができるのなら、他の生徒が犠牲になっているということです。

私の塾の入塾基準/新3年生は採らない

ホームページに書いてある入塾基準は、まずは教えて成績が上げられる基礎学力がある基準です。同時に、学年で制限したのは、他の生徒にしわ寄せがいかないためです。

3年生から私の塾のような小さな塾に入塾したい生徒のほとんどは、基礎学力が不足しています。学力のある生徒なら、他の塾に通っているか、自分で何とかしているかです。だから、そういう生徒を1年間で仕上げるには、多くの労力が必要です。それは、他の生徒にしわ寄せがいくことを意味します。

だから、1年生や2年生から、基礎学力を身に着けさせて徐々に育てていける生徒だけを募集しています。あるいは、中学3年生なら私立の一貫校で、高校の学習がすでに入っていて、その流れで高校になっても続けて通塾して十分教えきれる生徒です。

もう一つの入塾基準・・・

これはホームページに書いていませんが、それは「生徒が直接電話してくる場合は、よく考える。」ということです。生徒が入塾を希望している場合でも、普通は親から入塾の希望の電話があります。入塾は子供の約束とは違います。金銭が動く大人同士の契約なのですから当然です。

ところが、この「当然」をすっ飛ばす親子がたまにいます。そういう生徒さんを預かって来た私の経験は、「苦労する」です。

塾との契約が関係するようなことまで「子供の勉強だから」いう子供任せは、私には「常識がない」と映ります。そして、この常識外の行動をする親子では、「勉強は子供にまかせている。」という割に、子供の学習や努力が全く伴っていない場合が非常に多いです。親は「子供任せ」と放任をはき違えている場合が多く、子供も学習や努力に対する判断や常識も外れている場合が多いです。

断る理由

いずれにせよ、子供が自分の状況を間違えて判断していて、ダメダメな学力や勉強法を自分勝手に推し進め、塾の言うことを聞かない場合が多いです。

今まで親から放任されて好き勝手やってきて成績が上がっていないのですから、「こういう状況でできていないのだから、少しはこちらの言うことを聞け!」と、当然私が抑え込むことになるのですが、そうしたら好き勝手やって来た子供は「イヤヤぁ~」っと、凄い反発をするか無視を決め込みます。多くの場合、「あの塾はキチンと教えてくれない。」「分かりにくい」などと屁理屈を親に報告し、親もそれを真に受けて塾を辞めることがほとんどです。

お預かりできないですよ、そういう経験を多く積んでくると。私が直接生徒から依頼を受けてマトモだったのは一人だけです。神戸大学に進んだ近所の生徒です。こういうしっかりとした高校生の男の子場合自立していて、親は財布代わりにしかもう思ってない場合があります。その場合は、話をするとすぐ分かるので、引き受けます。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。