このホームページを書いている理由

まずは、現在の塾に対する疑問

ここに書いていることは、ほぼ私の本音であり、日頃から塾で感じていることです。ただ、書かれてある内容は、他の塾や学校で言われていること、あるいは教育評論家といった連中から聞く情報とはかなり違うものになっています。

理由は簡単で、多くの顧客を対象にしている彼らは、誰からも嫌われないこと、大多数のお母さんに心地よいことを発信しなければいけない。それは、多くの他の情報と同じで、真実を語るものではなく、顧客の心情や要望に応じて作り上げられたものであることが多い。「ほめて育てるの裏側/子供を犬扱いした言葉です」「教育業界と似通っている業界 Part1」「教育業界と似通っている業界 Part2」で書いた通りです。

さらに、これは私も含めてですが、多くの塾や学校は自分達の教育を正当化する情報だけを流し、都合の悪い情報は流さない。「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です」「進学校に進んで、4年半も高校の学習をして、なぜ多くの生徒は関西学院大学にも合格できないのか?」などに書いた通りです。

こういう仕事をしていてなんですが、正直、私はこれほど多くの子供が塾に通い、中学受験をしている現状をおかしいと思っています。多くの子供は塾なんか行かなくとも学校の勉強をキチンとしていたら十分なはずですし、多くの私学は公立と同等で存在意義はない。教育業界が金儲けのためにばらまいている情報があまりにも多く、多くの親が洗脳されて思考停止状態で塾や受験をしているのを実感しているわけです。

さらに学校に対する疑問

塾を始めて、公立中学の下半分の生徒の学力の酷さに驚愕しました。ゆとり教育から脱却して、公立校でも上位の生徒は立ち直ってきていますが、下半分は年々酷くなっています。私立と公立の上位、それに公立の下半分は二極化しています。「公立中学の下半分の落ちこぼれ感がハンパない/落ちこぼれた生徒の見分け方」に書いた通りです。

これは非正規や業務委託などに堕ちる、「諦めた安い労働者」を一定数確保するための策略だとしか思えない。「子供をどう育てるのか?/新年に向けて」などに書いた通りです。

これに気づいたお母さん、あるいはブランドから何となく流される多くのお母さんが、むやみな中学受験に盲進することになっています。

進学校に対する疑問

そして、むやみに進学校に進んだ生徒を見て、あまりにも残酷な現状に驚愕してきました。小学校から我慢を重ねて中学受験してやっと進んだ進学校では、上位の成績の進学実績を上げることしか頭にない授業をされて、多くの生徒が落ちこぼれて公立高校でのんびり勉強していたらもっとマシな大学に進めたのにという状況になっています。私、犯罪行為だと思います。

進学校に進んで、4年半も高校の学習をして、なぜ多くの生徒は関西学院大学にも合格できないのか?」「私が見た最悪の学校指導・・中2で青チャート、高3で白チャートを教える進学校」「スイミングスクールと学習塾や進学校は同じビジネス手法です」「中学2年で高校の勉強を始める進学校の盲点/発育」などで散々書いてきた通りです。

そして、賛同してくれる塾生を集めるため・・・これ重要!

そう言う環境で、大手の塾は急成長し、私立学校と一体となって受験産業を構築している。大手塾や私立学校に都合の良い情報が洪水のように流され、私たちのような小さな塾が普通に対応していても生き残れない状況になっています。「偏差値のマジック/神戸大学と関西学院は同レベルらしいです」など最たるものです。

そこで、私は以前から感じていた、上記の矛盾を、勇気を決して、嫌われることを覚悟して、正面から書こうと決心したんです。これは、塾再開に際して、多くの顧客を捨てて、顧客を絞り込んで生き残ろうとする小企業の戦略でもあります。兄弟姉妹や近所の子供を見ていて、私と同じような疑問や問題意識を持っているお母さんやお父さんが少数いらっしゃることは、長い塾経営の経験から知っていましたし、以前からそういう方が大手塾から移って来て下さっていたからです。

だから、ウソは書けない

問題意識を持った方を相手にして書いているわけですから、ウソは書けません。見破られます。ここに書いてあることは、私が日頃から思っていることを、多少のデフォルメはあっても、そのまま書いてあります。

公立中学の下半分の落ちこぼれ感がハンパない/落ちこぼれた生徒の見分け方」「子供に見透かされている親たち/だらしない子供を育てる親」なども、どこかの情報から拾ってきた話ではなく、私が日頃から感じている本心です。自分でも酷いことを書くなと思いますが、これが現状です。

もちろん、同じ状況を見ていても、違うことを感じ考える方もいらっしゃいます。そういう方は、ご自分の考えに近い塾や学校に行かれればよいわけです。ただ、私の一面的かもしれない考え方に納得して、「今の塾とは違い、ここなら大丈夫だ。」と考えて下さる方がいらっしゃれば、何かの機会に入塾を考えて下さると思っているだけです。

顧客に選別をお願いするため

私の集客手段はこのホームページと、塾の前に出している看板だけです。ご近所の方以外はこのホームページを読んで来てくださいます。このホームページを読んで納得できない方、あるいは嫌悪感を感じる方は多いと思います。そういう方は入塾を希望されませんから、見込みのない多くの方に私の方も説明会や体験授業を開く必要はありません。

説明会や体験授業に2時間も3時間も割いて、一生懸命説明し・教えて「あの塾、なんか違う・・」と言われることを避けたいんです。マスコミや他の塾のビジネス情報を鵜呑みにしている方では、説明会の途中で急速に入塾の興味がなくなっていくのが分かるんです。でも、せっかく来たんだから「タダの体験授業だけはフルで受けて行かないと」という方が非常に多い。

もちろん子供は何も分かっていなくて熱心に授業を受けてくれるんですが、正直、入塾の見込みのない子供では体験授業をしながら情けなくなるんですよ。それに、入塾基準の学力を明示しておけば、子供を教えて「いくら何でもこの学力では・・・」とこちらからお断りする心苦しさも軽減できる。

最近では、説明の段階で「この親、アカンわ・・」と思うと、体験授業をご希望されてもお断りしています。向こうから入塾の連絡がこないか、連絡が来ても私が断るかは目に見えているからです。

最後に言いたいこと/教育業界は聖域ではありません

塾も学校も、他の産業と同じビジネスです。特に最近は競争も厳しく、生徒を集めることに誰もが躍起になっています。けれども、親御さんは、学校や塾の情報だけは頭から信じてしまわれる方が多い。やはり聖域で、こういう仕事をしている「先生」はウソをつかない、酷いことをしないと思ってらっしゃるんだと思うんです。

それは間違いです。学校のパンフや説明会など、「この化粧品を使ったら、20歳若返って見えます。」という通販の化粧品会社と同じ程度に考える必要はあります。

学校がどれほどのウソをつくかなど、いじめ問題の記者会見を見たら一目瞭然です。

私の塾も聖域ではありません

私も、親御さんが熱心で入塾してもらっても、子供があまりに酷い学習を続ける場合、塾を辞めてもらいます。親が「どないもならん。他人様なら」と投げ出した子供でも、一旦お預かりしたら「頑張れない子供の場合、私はお母さんのために頑張っているんです」までは頑張ります。けれど、預けるときは「大変な子供ですが・・」と言っていても、次第に「金を払っているんだから成績なんか上がって当然」と言い出す親御さんが非常に多い。

親がどないもならんと思っている子供は、他人でも難しいです。私は、まるっきりヤル気のない子供と「できるようになって当然」という親の板挟みで神経がおかしくなります。そして私が耐えきれなくなったときに辞めてもらいます。「一番手ごわい子供/怒られ慣れた子供」「さらに手ごわい生徒/サボタージュ」の通りで、私の神経が持たないんですよ。

私もビジネスなんです。ノイローゼになってまでお預かりなんかできるわけありません。でも、親子関係などで拗れている子供の場合で上手くいかない時は、他人の私が何とかできる場合もあります。思春期には多いです。現に、今そう言う生徒が一人います。でも、「だらしない」と親が投げている子供の場合、私の心が壊れる前に私も投げます。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。