この時期に始業式より早くクラブ活動を始めるって・・・

今回の騒動の最盛期にクラブ活動ですか?

公立中学の生徒が体験授業に来ました。私立の生徒しか来ていないので、久しぶりの公立の生徒です。話をしていると、始業式より1週間早く、4月1日からクラブ活動が始まるそうです。集団・叫び声・場合によっては密室で唾が飛び散るという、禁止行為満載のあのクラブ活動です・・・オイオイ。

大阪府が兵庫県との行き来を週末は止めてくれと言い、東京がほぼパンデミック宣言をしている、今のこの時期にクラブ活動ってそんなに大事なんか?もうね、こういうクラブ狂の教師の頭の中を見てみたいです。 大学や高校なんか入学式まで取りやめにしてるのに、Ok出す校長なんかも狂っているとしか思えない。

塾で私学の生徒に話したら、「さすがにそれは・・」と子供でも呆れてましたよ。私の塾に来ている私学の子供たちはクラブ活動は休みですから。保護者の方は何も言わないんですかね。

まあ、そういう私も塾を開けているんですから、こんな事を言う資格はないのかも知れないですけれど。けれど、これには「春休みのうちに遅れを取り戻したいから、3月半ばに再開した。」というけっこう純粋な思いでやっていることだけは確かです。それに、叫ばないし、唾も飛ばないし・・・生徒数まだ少ないから、ガラガラですし・・(T_T)

クラブ早期再開に見る教育問題

でも、生徒のことを考えると、さすがにクラブ活動は・・・・・。おそらく学校の先生は、「もうすぐ試合もあるし、他の学校より1日でも早く練習を始める!」っていう、私だけではなく世間の理解の外にある指標をお持ちなんでしょうね。

私本当に思うんですよ。社会経験を10年以上した人間じゃないと教師にしたらいけないと思うんです。新卒であんな世界に閉じこもるから、もう完全にズレてるのが出来上がると思うんですよね。これは小学校から大学まで同じです。それで、自分たちのズレた世界を守るために、「教育現場」という名目で社会から閉鎖的な空間を守り、中途採用なんか絶対に受け入れない。社会人になって博士号を取りに会社から大学に留学した時に、もうその閉鎖的な世界に呆れ果てました。同時に、日本の大学の研究成果が低いのは、社会との交流のないからだと確信しました。アメリカなんか、民間と大学は行ったり来たりですから。

教育方法とか厳しい受験とか、そういう問題じゃなくって、この「ズレた世界」こそが日本の教育の最大の問題だと確信しています。

因みに、作家や芸能人なんかがなっている「特任教授」ってやつは、昔の非常勤講師に近い存在で、大学社会の蚊帳の外で雇われています。大学側は、彼らがテレビに出た時に「〇〇大学教授」って宣伝して欲しいに過ぎない。大学は超割安な宣伝を買い、芸能人は教授という看板を手に入れる、それだけです。

クラブ活動って、いつからこうなったの?

でも、クラブ活動って、いつから全員参加で学習や健康まで犠牲にしてやるようになったんですかね?

以前も書きましたが、私の感覚では、親が学校にうるさく口出しするようになるにつれてクラブ活動が活発になってきたように思います。クラブ活動の先輩後輩関係や共同責任を通じて、教師の手を煩わすことなく、親からの文句が学校側に来ることなく、生徒を管理したいのいではないかと穿った目で私は見ているんですが。

でも、それだけでは、クラブ活動>コロナまでは突き進みませんよね。生徒は家にいるんですから。やはり、教師がやりたくて仕方ないんでしょう。コンクールや試合で少しでもいい成績を取って評価を上げたい。あるいは、授業では言うことを聞かない生徒がクラブで全面服従する快感・・・ぐらいしか、私には思いつきません。特にこの「快感」に酔いしれて、自分の欲求を教育論をにすり替えてクラブ活動に持ち込んで、クラブ活動を自分の欲求のはけ口にしている教員がものすごく多いと感じます。「快感」がないと、彼女や嫁や子供との時間を削ってまで毎週末クラブ活動やらんでしょう。

もうね、大人の都合や欲望で子供を犠牲にするのは止めろよ、いい加減にしろよ、と思うんですよ、クラブ活動。

卒業後に継続しないクラブ活動

一時期、素人の教員の熱心過ぎる指導で、塾の生徒が負傷者だらけになっていたこともあります。そんな無茶苦茶な集団主義・ムラ社会的なクラブ活動は、新興宗教と同じで取り込まれている間は思考停止して従属するんですが、卒業して一旦離れると目が冷めたかのように、多くの子供の心が離れる。

なにか「スポーツ道」的な変にストイックな集団主義のおかげで、卒業後にはまた続けて楽しもうと言うより、開放感を感じて止めてしまう生徒が多いです。若い時に習得したスポーツや楽器演奏なんかは一生の宝になるかも知れないのに、今のクラブ活動のやり方では逆にその芽を逆に潰しにかかっている。

もう、勉強の邪魔して進学や子供の将来は潰すわ、趣味の芽は潰すわで、学校の管理と教師の満足に巻き込まれてクラブ活動はとんでもないことになっているような気がします。大前提として、子供を大事にしようという感覚が、学校ではズレている。そのズレは公立校ではクラブ活動、私立では半分落ちこぼれても意に介さないカリキュラムに如実に表れています。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。