親の見栄に振りまわされずに、受験科目にギアを上げろ!

高校の時は、定期テストにギアなんか上げませんでした

中学の時は必死でしたよ。調査書の点数を上げないといけなかったから。テスト前にはフルスロットルです。

でも、高校に入ると、テスト前にはまったくアクセルなんか踏みませんでした。なんなら、昼までしかないテスト期間なんか「好きなことができる、ラッキー」としか思ってませんでした。だって、国立大学に進むのに調査書なんか関係ないんですから。理系の場合、数学と英語が良ければいい。理科なんか、テスト前に踏ん張ればソコソコ行くし、3年になって1年あれば完成する。センター入試に必要な国語など、理系であれば差がついても20~30点。大した差はでない。社会なんか地理や政経は中学から得意だったし、半年も頑張れば何とでもなる。

要は、1・2年の間は、模試で英数の偏差値しか気にしていなかったんです。3年になれば、入試に向けてアクセル全開。定期テストなんか無視です。入試科目に関係ない科目なんか落第しなければいいぐらいにしか思っていませんでした。

今の子供は真面目だが受動的、だからアクセルも踏まないし、選択もない

別にこれ、私だけの話じゃなくって、みんなそうでした。ところが、塾の子供たちは真面目なんですよ。3年になって、受験に関係のない科目でも、指定校推薦なんか関係のない子供たちが、テスト前に一生懸命勉強するんです・・・まあ、塾の立場として応援しますが、私はいつも「なんで?」と思っています。

でもね、私にしたら、ただ真面目なだけで、自分の責任において自分の将来のデザインを考えることができていないんではないかと思うんです。だって、上に書いたような受験についてはもとより、学部選択などの話をしても、何も考えていない生徒が多すぎます。昔のソコソコできる子供はこれほど受動的ではなかった。勉強にしても学部にしても、もう少し能動的なチョイスをしていたと思うんです。

とある高校の成績別の進学先

とある進学校では、トップレベルは学校の成績と進学先が一致するんです。どの教科も満遍なくできる秀才が揃っている。ところが、学校の成績でその次のレベルは、学校の成績と進学先が全くかみ合わなくなってくる。最上位並みの一流国立大学に進んでいる生徒もいれば、私立大学に行っている子供もいる。これは受験科目の模試の偏差値と学校の成績が一致していないことを意味します。

この理由は簡単ですよね。入試に関係ない科目でいくらいい点数をとっても、入試には関係ないからです。最上位の何でもできてしまう生徒を除いて、その下では得意・不得意が出てきます。その得意科目と受験科目が合致していないと、いくら総合成績が良くても受験は成功しないわけです。

ところが、親が分かっていない

この簡単な理屈を分かっていない親御様がとても多い・・自分も受験したんじゃないのかと思うんですけれど、お忘れになったような親御様が多い。あるいは、分かっていても総合順位だけを見て「どうにかしてくれ」と言ってくる親御様が多いんです。欲しいのは目先の安心だけで、入試の結果ではないのでしょうか?いや違います。学校の成績も上げて、大学もいいところに行かせたいおっしゃるんです。欲しいのは親の安心と見栄だけなんです。

子供が受動的なのは、こういう親に小学校の時の中学受験から過干渉され続けた結果ではないかと、私は思っています。もちろん優秀な子供は、過干渉な親に対しても、高校ぐらいでは自立していくんですけれどね。結構、親の尻に魅かれて、見栄と安心という安易な思慮に振り回され続けて、大学受験で失敗する子供は多いです。

全教科の成績を上げられる子供なら、「どうにかしてくれ」と親が駆け込んでくることはありません。親が心配する前にいい成績取ってますよ。取捨選択できる子供なら、「この科目塾に行かせてくれ。」と自分から言ってきますよ。高校にもなって親が塾に行かせようと心配するような子供なら、定期テストなどにギアを上げるより前に、どの教科にギアを上げるか考えるべきなのです。見栄の前に実を取れと思います。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。