テスト前にギアを上げられない子供たち

テスト前に踏ん張ってますか?

多くの学校では来週から期末テストが始まります。中学生は教科数も学習量も少ないために、普段から5教科満遍なく学習できます。でも、テスト前には、暗記に抜け落ちはないか、今まで学習して苦手だったところはできているか、などテスト前に見直さないといけないところはあるわけです。

高校生になると教科数も学習量も増えるので、普段から満遍なく学習するのはムリです。普段は英語や数学の時間がかかる学習を地道に行い、マイペースで積み上げておいて、テスト前には他の教科:理科や社会などを詰め込みます。したがって、テスト前の高校生は大変で、睡眠不足と闘いながら学習することになります。高校生でテスト前に数学や英語の学習で「分からん」と言っているようでは、全教科壊滅です。

いずれにせよ、テスト前には相応に踏ん張りが必要なわけです。

成績の良くない生徒は、この踏ん張りが効かない

もちろん、塾では普段から上に書いたような学習は心がけさせているわけですが、やはりテスト前になると「テストでいい点を取ろう。」と生徒自らが踏ん張らないと、中学生の場合は学習の抜け、高校生の場合は壊滅的な出来になる教科が出てきます。もちろん、数学と英語さえまともに出来ていない状況でテスト間に突入する高校生など、その時点で受験生の資格はありません。私立文系を心に決めて、英語と古文で素晴らしい点数を取るのであれば、この限りではありません。

ところが、何度失敗を繰り返してもとめどなく失敗を繰り返し続けるのが、80%以上の子供なわけです。この手の子供で、テスト前に「やってやろう。」という意気込みなど感じたことはほとんどありません。こちらが、「ここはどうなっている?」「そっちは大丈夫か?」「あそこはやり直したか?」と私がオロオロして生徒をせっつかないといけないようでは、ソコソコ成績は上がっても、目を見張るようには上がりません。

踏ん張りが効く生徒と、踏ん張りが効かない生徒はお互い理解し合えない

踏ん張りが効いてテストでそれなりの成果を残してくる生徒は、普段と同じ調子でダラダラと学習している子供など眼中にありません。ライバルとして見ていません。一方で、普段と同じ調子でダラダラと学習している生徒も、他の生徒が踏ん張っていることなど眼中にありません。できる生徒はだらしている生徒を無視しているだけですし、できない生徒は他人がどれだけ頑張っているか測る客観的視野がないからです。

何百人見てきても、未だに理解できない

そういう客観的視野がないから、自分の人生を大きく左右する入試というものが目の前にぶら下がっていながら、テスト前にギアも上げずにいられるんだと思うんですが、そのくせ、調査書だ指定校推薦だと騒ぐんですよ。この神経と思考回路が私には分からない。騒ぐくらいなら踏ん張っとけよと思うんですけどね。

で、こういう生徒は際限なく踏ん張らずに、際限なく同じ結果を繰り返してきます。正直でおバカな私は、「オマエさん、目の前のテストが調査書に大事なのは分かってないアホなんか?それとも、分かっていてもできない根っからの怠け者なんか?どっちやねん?」って、生徒さんに聞くことがあります。ホンマ、私にはこういう生徒の頭の中が分からないんです。

まあ、でもこういう生徒はテスト結果に文句は言っても、悔しいことはないみたいですな。ホンマに頑張って失敗した生徒は、塾で泣きますもん。男の子でもです。泣くほど悔しい子供は、次必ず取り返してきます。

多くの生徒を見てきましたが、悔しさに泣いたこともない80%くらいの生徒に対しては、「テスト1週間前くらい、眠い目を擦って必死になられへんのか?」とマジで思います。私が親なら、情けなくて泣きますな。

ギアが上げられない子供のテストの受け方

まともな準備をする心構えもないんだから、緊張もしません。それはいいことなんですが、一方で呆然とテストを受けるだけなので、時間配分や、問題の難易を判別して解く順序を考えて受けることもしません。漫然と1問目から問題を解き始め、途中から時間がないと焦って解きだし、できる問題で焦ってミスを連発して、難しい問題に時間を取ってもどうせ出来ないというような、アホなテストの受け方を繰り返します。勉強でもテストでも緊張感がないんですよ。

もちろん、私の塾ではテストの受け方も指導しますが、何度失敗を繰り返してもテスト前にしっかりと勉強しないような連中、テストを前に緊張で震えたこともないような連中が、テストで思い出してくれることはありません。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。