犬の飼い方とだぶる子育て/何百人も子供を見てきた講師が選んだ苦労知らずの犬飼い方

私が犬を飼っていた経験から

犬を飼って朝夕散歩をさせていると、同じく犬を飼って散歩している方々と仲良くなります。また、犬と飼い主の様子を見て、色々感じいることも犬を飼っていない方より多くなります。自然と、その方々の家族の情報も知ることになり、犬の飼い方から子育てを連想し「なるほど。」ということも多いです。特に私のような人間は、職業柄そういうことを考えます。

私の犬はずいぶん前に亡くなりましたが、その時の経験から、今でも他の犬や飼い主を観察してしまうことがあります。

私の結論は、犬の飼い方≒子供の育て方、です。

吠える犬を平気で人前に晒している飼い主の家族

特に小型犬で、人や他の犬を見て見境なく吠える犬を慈しむような目で見て、外に連れ歩いている飼い主がいます。もちろん、吠えられた人も、いくら犬のこととはいえ、歯をむき出しにして吠えられると愉快であるわけはありません。突然至近距離で猛然と吠えられれば、大型犬に慣れている私でさえ驚くことがあります。お年寄りなんかが驚いて転倒でもしたらどうするんでしょうね?

でも、そういう犬を得意げに連れ回している飼い主は、自分の犬が可愛いくて仕方がなく、他人に吠えても「もう~、しょうがない子ねぇ~」って調子で意に介さないことが多いです。小型犬だから、激しく吠えても知れたものだと思っているんです。その結果、自分が「アホな飼い主」と思われていることに頭が回っていない。

まあ、この小型犬を、子供と置き換えれば、どういう育て方をしているのか分かるというものです。子供と犬とは違うって?・・・イヤイヤ、私の経験から、犬の飼い方と子育ての仕方は、とてもよく似ていましたぜ。こういう飼い主は、不良の子供が悪さをしても、「うちの子は本当はいい子です。」「うちの子は悪くない」と言ってる親と同じです。

吠える犬を庭で放置して、迷惑を振り撒いても意に介さない家族

犬種の特徴、そして生まれ持った性格、あるいは後天的な飼育環境から、一日中吠える犬が出てきます。

よくあるのは、「餌をくれ」「家の中に入れてくれ」と、要求吠えをする犬です。鈍感な飼い主は吠えているからって餌をやるなんて考えていないのですが、時間が来ればいずれ餌をやります。犬にしたら「吠えて要求すれば餌をくれた。」ということを学び、際限なく吠えだします。そうして、近所迷惑なほどになる頃に、やっと「餌が欲しくて吠えているのか」と気づきますが、時はすでに遅しで、犬は吠えることを止めません。

これ、子供の躾と同じです。「一番手ごわい子供/怒られ慣れた子供」でも書きましたが、親が怒っても、いずれ疲れて怒るのを止める。いくら親が怒っても、家を放り出されるなどの本気はない。そういうことを学んで、子供は親が根負けするまで、頑張ります。飼い主は仕事や家事など様々なことをしなければいけませんが、犬は飼い主がすべてです。持てる全エネルギーを使って吠え続けます。大人は仕事や家事など様々なことをしなければいけませんが、子供にとっては親、塾に来ているときは講師ががすべてです。持てる全エネルギーを使って頑張ります。

それで、子供のエネルギーに親や教師が根負けします。すると、子供は益々学習して、何を言われてもマイペースでへっちゃらな子供になります。「さらに手ごわい生徒/サボタージュ」にも書きました。犬と同じです。塾では吠える代わりにサボるんです。

こういう子供は、犬と同じで手に負えません。庭で吠える犬を放り出している飼い主を見ていると、そこの子供もきっと鈍感な親にだらしなく育てられていて、しっかりと躾けられてないと思うんです。あるいは、甘く、時には感情まかせの叱られ方に慣れて、「親の気が済めばOK」って学んでしぶといんだろうな・・と思ってしまいます。

飼い方も問題ですが、犬にも問題があることは多いです

また、多いのが、家に入って来る宅配業者などだけでなく、家の前を通る人などにまで際限なく吠える犬です。自分のテリトリーを攻撃してくる相手に吠えているんですから、もうどうしようもありません。家の前を通ると、何の前触れもなく「バウバウバウバウ~」と大声で吠えるので心臓に悪いです。それに、人通りの多い通りに面した家なんかにこんな犬がいると一日中吠えていることになり、近所だとたまったものではありません。

私の経験から、こういう犬は矯正は無理だと思います。本能か本性なんですから。そういう本能の強い犬種や性格の犬を選んだのが悪いんです。だから対処方法は、近所迷惑にならないように家の中で飼う以外はありません。ところが、家の中で飼えないんですよ、こういう吠えるような犬は。

こういう庭に出されて犬で多いパターンは、子犬の時は可愛がって家の中で飼うんですが、犬が言うことを聞かなくて家の中で飼えなくなって庭に放り出すパターンです。犬にαと呼ばれるボス犬的な性格が強く、飼い主に従わないからです。あるいは、臆病なあまり、噛む・威嚇するなどを繰り返し懐かないからです。犬は家の中の快適さを知っているから、ことあるごとに「入れてくれ」と吠える場合も多いです。

よく庭で放置されて寂しいから吠える、犬は悪くないといいますが、犬が悪かったから放り出されている事も多いです。人間社会でもことあるごとにトラブルを繰り返す人間をどうするかというと、刑務所で他者から隔離するんです。刑務所は矯正施設でもありますが、更生できない累犯では刑期は長くなり隔離施設になります。

犬の場合隔離先は、自分たちは吠え声に悩まされないリビングと反対側の庭ということも多いです。そこは他人様の窓際になっていて、他人様の目と鼻の先でうるさく吠え倒していることに無頓着な飼い主は多いです。まあ、家にいたら鬱陶しい子供が、外に出てワルさをしても我関せずで、家庭は平和だったらいいという親と同じですな。だって、他人様への配慮は、子供でも犬でも一緒でしょ?

犬や、子供に問題があった場合、放置して周りに迷惑三昧でいいんですか?

多くの子供を見てきて、私が犬を飼うときに取った方法

まず、そういう迷惑をあまりしない犬種を選ぶこと。私が選んだのは、ラブラドールです。ラブラドールは鳥猟犬で、静かに待つようにブリーディングされてきた犬種です。吠えるのが仕事の猟犬や牧羊犬とは根本的に違う。もっとも、吠え倒すバカ犬もラブラドールにはいます。だから、どう育つか見当がつかない子犬ではなく、ある程度性格が固定された若犬を買いました。

ブリーダーに行くと、分譲する子犬以外に、「コイツは残しておいてコンテストに出そう」「種オスとして置いておこう」という犬で思い通りの体格にならずに、ブリーダーが手放したがっている犬がいるころがあります。犬を残す時点でブリーダーが性格を見抜いていますし、ブリーダーの理想までならなくても体格はスタンダードに近く、その辺りの犬とは段違いに立派です。繁殖犬で子犬を量産しているような極悪ブリーダーではなく、一流のブリーダーに直接連絡して、そういう犬がいないか聞くんです。

そういう犬を、可愛がって、正しく飼えば、トラブルは起こりません。飼うのも、非常に楽です。私の犬は、こちらが嫌そうな顔をすると、その行動は二度としませんでした。躾やトレーニングなどしたこともありません。「生徒に辞めてもらった件/色々考えますが、やはり正解だと思うようにしています」で悩まされる塾の子供より優秀だったと思い出すことが多いです。「僕頑張る。あの塾に行って、あの大学に入る。将来はああなりたい。」って言ってる子供を育てる苦労など、塾代の捻出ぐらいです。そもそも躾も教育も親がする必要さえありません。それに塾代くらいは、国立大学の割安な授業料となって、帰ってきます。

「可愛い~」とペットショップでどう育つか分からない犬を買うから苦労するんです・・・まあ、この手段は、優秀な若者を養子に貰うって方法なので、子育てには適応できませんが。

逆に言えば、飼い主が何らかの理由で手放した保護犬を引き取るということは、動物愛護の観点では素晴らしいことですが、家庭で飼うということでは非常にリスクが高い手法だと思います。

でも、家庭犬としては失格でも、優秀な犬もいます

家の中で飼おうと思っても無理な犬もいる=いくら有名校に放り込みたくても無理な子供もいる、とうことです。けれど、うるさく吠え倒す犬でも、その性格が幸いして猟犬や牧羊犬としては優秀なこともあります。それを無理やりペットにするのが間違いかもしれません。

だから、すべての子供に受験を押し付けるんじゃなく、色々な道を探してあげるのも、子育てで大事なことだと思うんですけれど。けど、それも「ワンちゃんは悪くありません。」というのと同じ綺麗ごとで、結局なナマケモノは何をしてもナマケモノでダメである場合が圧倒的に多いですけれども。ごくたまに、自分に合った世界を見つけられる子供はいるでしょう。ごくたまにだと思いますが・・・そのごく稀な成功例を挙げて「子供の可能性を信じて・・」と言ってるのが、親の歓心を買ってビジネスに結び付けたい教育業界なわけです。「親の愛情につけ込んだビジネス/こんなのに「イイね」してる親って・・」に書いたようなビジネスです。

取りあえずは、人様の迷惑になるように犬は飼わない=人様の迷惑になるように子供は育てないことだけは心して欲しいものです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。