成績の良い生徒のバロメーター/発育の度合いを見る

発育は成績のバロメーター

中学2年で高校の勉強を始める進学校の盲点/発育」でも書きましたが、子供の発育は成績のバロメーターです。体も発達せず、性にも無関心で、学習にだけ特化して脳や理解力が発達するなどあり得ません。だから、中学生にもなっておしゃれにも気を使わない子供が年相応に発育して、年相応の学力があるわけがない。

おしゃれに自体に興味がなかったとしても、あまりにも子供っぽい服装をしている場合は、他人から自分がどう見られているという客観的視野が欠けていることを意味します。自分の成績や学習にも客観的評価ができず他の生徒並みに学習していないことも分かっていない場合が多いです。いずれにせよ、服装に気を使わない生徒で成績の良い生徒は、「学習障害があるほど理系」の少数の生徒のみです。

学校生活以外に興味のない生徒は成績が良くないことが多い

あと一つは趣味です。学校の生活とクラブにしか興味を持っていない生徒で成績が良い生徒は、私の経験からでは少ない。幼児の興味の対象が母親との関係だけであるのに似ていて、彼らの興味の対象は自分が触れ合える周囲にしかまだないんです。音楽でも、ゲームでも、アイドルでもアニメでも何でもいいです。自分の生活環境以外に、自分の理解力と感性で評価する対象がない生徒は、発育が十分ではなく、成績もよくありません。

だって、自分の周囲にしか興味のない生徒が、自分の将来を考え、進学を考えることなんてできるわけないでしょう。だから、学習も適当になるんです。いくら塾で煽ってもモチベーションなんか上がるはずはありません。もちろん、クラブの集団活動と集団心理の「うれしい」「たのしい」だけしか分からないような子供は、勉強や成績の達成感も理解できませんから、いくら勉強させても学力なんか上がるはずはありません。

ゲーム好きは成績が良い

特に、ゲームの特性を考え、その特性に合わせたアプローチをして習熟していくという頭の使い方は、学習範囲や問題の特性や題意を考え、その特徴を把握して進めていく学習に非常によく似ています。ゲーム好きの生徒は成績が良いことが多いです。「ゲーム好きは学習への適性が高い」に書いた通りです。ゲームに興味のない生徒は、そういうアプローチができるまでの能力がないから、ゲームが面白くないんです。

でも「ゲームなんて・・」で否定される親は多いです。ゲームと言わずに、将棋と書けば、私の言っていることはもっともだと誰もが考えるでしょう。将棋部は偏差値が高い高校や大学が強いことは自明なことです。私は、難易度の差こそあれ、ゲームも将棋も同じだと思いますけれどね。ところが、ゲームという言葉だけで親は否定するんです。

正直、何も分かっていないのに、子供に学習だけ無理強いさせる親って愚かだと思いますよ。そいう言う親が、「進学塾や進学校の生徒が抱える学習問題・・根っこは親です」というような愚かな失敗をして、いや失敗をしたのにも気づかずに子供に責任を擦り付けて、子供の人生を台無しにするんだと思います・・・これ主観ではなく、経験ですから。

だから、クラブを応援する親って・・・

クラブも勉強も一生懸命な子供を応援している親御さんは多いですが、私には「視野の狭い、客観的な判断も育っていない、理解力もない子供を、視界を遮って走らせる競馬の馬のように追い立てているだけ」に見えます。しかも、一生懸命間違った方向にムチを振るっているんです。

私なら、「お前の興味は学校の中にしかないのか?」「もっと広い世界、もっと先の将来にお前の興味はないのか?」と子供をたしなめると思います。頭の発達もない子供に、勉強だけ出来るようになれって言ったって無理ですよ。クラブにしか興味のない子供に比べたら、オタクや腐女子の方がマシだと私は思いますよ。

子供の成長を促すのも教育だし、成長を待つのも親の役目だと思いますけどね・・・。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。