生徒に塾を辞めてもらうとき/私もとてもしんどいです

ここ数日、このことが気にかかって、睡眠不足です。早朝目が覚めてしまいます。でも断固とした処置はしないといけません。

以下の話は「頑張れない子供の場合、私はお母さんのために頑張っているんです」というところまで私が頑張って、それでもだめな場合です。でも、辞めてもらい方が悪かったと反省もしています。

熱心に学習できない子供の場合

当塾では、指導しきれないと判断したときは退塾してもらいます。この退塾時はトラブルになりますが、いったん決めたら退塾してもらいます。いい加減な生徒を置いておくと、塾の体制が維持ができないからです。親が子を一番大切に思うのと同様に、私は自分の塾を維持することがとても大切です。

指導しきれない場合とは、成績が悪いだけではなく、熱心に学習しない場合です。あるいは、私の指導に従わずに、自分勝手で安楽な学習をし続ける場合です。言い換えれば、学習指導ではなく、躾に私が四苦八苦し続けないといけない場合です。

もちろん、退塾を決るめまでは一生懸命指導も躾もしますが、無理だと判断したら、何をどう言われても退塾していただきます。

本人も保護者も気が付いていないんですが・・

本人には何度も警告を出すんですが、気づく子供はいないです。気づかないからやり続けるんでしょう。あるいは、「また言ってる」と舐めているから、「本当に来月から辞めろ。」と言うと、「エッ・・なんでそんな酷いことを・・」となって、保護者からは子供がショックを受けていると叱られます。保護者とも話はしますし、毎月の報告書で「こういうような他の塾の方が良いと思う。」「教えきれない」「もう疲れた」と何回も書くんですけれどね・・・。

親が見ている愛情の対象としての子供と私が見ている生徒として資質や努力は見方も違うから叱られても仕方がありません。そこに妥協点はなく、塾が生徒に辞めてもらうときはトラブルになります。

だって、私がいくら注意しても自分勝手なことをやり続け、テストで酷い点数を取って来ては私が真っ青にならないといけない生徒が数人いてごらんなさい。彼らへの躾で手が回らなくなり、その子たちは私の手が回らないほどに勝手なことをしだし、私はさらに手が回らなくなり、真面目に学習している子供にしわ寄せが行ってしまう。ダウンスパイラル一直線です。

学級崩壊を引き起こしている子供が、ほとんど無自覚で、親と話し合っても「ウチの子だけが悪いんですか。先生の指導力に問題があるんじゃないですか。」と自分の子供の重大事を認識していない。それで、校長などが「マアマア・・ここは穏便に」と放置していると、取り返しの使いないところまで進行する。これと似ているところがあります・・というか一緒です。

保護者に対して精神的な重圧は凄いです

必要な時はやります。心を鬼にしてもやります。塾は学校と違います。学級崩壊を起こしても学校はつぶれないし、教師もクビにはなりません。塾は電話一本、メール一通で辞められます。少しでも気にそぐわないことがあれば、子供の責任で成績が振るわないことがあっても、直ぐに「退塾」の連絡が来ます。私はそれで何度真っ青になり、神経をすり減らしてきたか・・・私はその状態を乗り越えて塾を維持しないといけないんです。

それに、いくら塾を信頼してくれると言っている保護者でも、少しでも気に入らないことがあると、私が毎月書いている報告書に厳しいことを書くと、他にもっといいと思える塾があると、手の平を返したように電話一本、メール一通でお辞めになりますから。

塾は私企業であって、公的補助のある学校や福祉施設ではありません。事業に何の保証もありません。生徒や親からソッポを向かれたら、私は首を吊るしかありません。電話一本、メール一通の退塾連絡で、私はそういう状況に追い込まれます。でも、電話やメールを送り付けた保護者で、私がそうなっても気に留めてくれる方は誰もいません。

もちろん辞めさせれらる子供の親の気持ちや後の影響を考えると、ものすごく厳しくしんどいです。でも私の指導に従わずに酷い点数を取る子供は放置しません。そういう生徒を放置すると、そういう生徒しか集まらなくなるんです。塾の評判は堕ち、次のステップでは生徒が集まらなくなります。ダウンスパイラルのきっかけを作る子供は放置しません。

塾という競争が激しく、親や生徒の気分次第で直ぐに辞められる不安定な業種では、いつも一歩前を見て判断して行かないといけません。塾がなまける生徒に振り回され、他の生徒や親が「私も適当に勉強しよう」「そんな生徒がいるの?・・マァ・・」となる状況は断固として阻止しないといけない。心を鬼にしても阻止しないといけません。

辞めさせる子供に対しては後悔はないです

だって、頑張れない子供の場合、私はお母さんのために頑張っているんです」ってところまで頑張って、それでもなお頑張って子供には教えてきたんですよ。

その上で、「コイツ、何してもアカンわ。もう無理。」って私が心底思って辞めてもらうんですから、子供に対しては未練や後悔はないです。私の気持ちにしこりが残るのは、私を信頼して預けてくれていた親御さんの気持ちに対してだけです。でも、その信頼も移ろいやすいものです。

大人の言うことを無視し続け、自分勝手なことをやり続け、それで私を困らせ続け、毎日注意を受け続け、それでも「塾の言う通りやって来たのに、急に辞めろと言われて酷い。」というような無自覚な生徒を辞めさせる後悔はありません。「毎日言われて・・そら、そうなっても仕方ないわな・・」と周りの生徒が納得するような子供を辞めさせる後悔はありません。

兄弟で来ていた子供で、兄は頑張り屋さんで、弟はどうしようもなく、私は兄に「弟辞めさせるけど、キミはどうする?」と言いました。私の指導で希望の学校に合格し、弟の様子を見てきた兄は「続ける。」と即答しました。親は状況を分からずに揉めましたけれど、現場を知っている人間な納得できることをしてから辞めさせます。

だから、こういう生徒には断固とした処置を取ります

私が「そういう学習ではダメだから、こうして欲しい。」と繰り返しアドバイスしてもやらない生徒。もちろん私の言う通りでなくてもいいです。「こういうやり方の方がやりやすい。」というのなら、自己流に変えてもかまいません。でもそれは、私が「それなら大丈夫だな。」と判断できる範囲でです。その上で、私が何度も同じことを繰り返し言い続けても、安易な学習に逃げ込み適当なことを続け、こちらの注意をものともしない生徒には辞めてもらいます。

でも、その子供にしたら塾で座って勉強して「頑張っている」んですから、「辞めろ」というと「なんでそんな酷いことを急に言うの・・」って、トラブルになります。ほとんどが「先生の言う通り頑張っていたのに・・」と親に言って、トラブルになります。

私の言う通りしてもらっていたのならこんなことにはなっていません。毎日注意もしてきたはずです。だから、この段階に来たら、断固とした処置を取ります。辞めろと言われてもなおそういうことを言う本人を説得するのは無理です。その子に愛情を注いでいる親はなおさらです。話し合いを持っても、本人はまた続けますよ。

だから、私の話を聞いて、真面目に努力しない生徒は、トラブルになっても断固として辞めてもらいます。

一生懸命教えることと、退塾させる判断をすることは、別問題です。

ここは塾であって、学校ではない。一生懸命教えてもなお塾をダウンスパイラルに引きずり込む生徒には断固退塾してもらいます。

適当に教えて、安易に退塾させている訳ではありません。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。