中学生の問題集と教科書の移り変わり

簡単になっていく中学生用の問題集

私の塾は小さな塾です。それに、ここに書いてあるように、他の塾に行って満足しない方を対象にしていることもあり、最初から私の塾に来る生徒より他の塾から移ってくる生徒が多いわけです。そういう子供には、なるべくお金を使わせたくないので、他の塾で使っていた問題集を持ってこさせて使えるものは私の塾でも使います。

最近はどの出版社も出来が良く、「こらアカンわ」と言うのはほとんどありません。「問題集に書き込ませる塾や中学校」にも書いたように、書き込んである問題集以外はほぼそのまま使います。

ということで、私は周辺の塾がどんな問題集を使っているか、比較的良く知っていrます。そこで、気が付いてきたのは、どの塾も使っている問題集がどんどん易しい方にシフトしていることです。それに合わせて、出版社易しい問題集に力を入れ始めています。昔は看板商品だった難問込みの問題集は、パンフレットでも片隅に追いやられつつあります。

最近の塾用の教科書準拠問題集は素晴らしい

ということで、最近の塾用の問題集では、教科書準拠問題集が目を見張るほど良くなってきています。昔は、単に教科書準拠だったのが、伝統的な問題集のように基本問題なんかに重点的に取り組むページもあり、「御影高校に進むくらいなら、これで十分じゃない?」という風になってきています。

一方で、伝統的な問題集では、公立高校の入試問題を意識したような記述問題や少し毛色の変わった公立高校入試独特の問題を、基本や応用のページが終わった後に載せてきています。

と言うことで、子供の学力低下に合わせて問題集も簡単になっています

よほどの場合を除いて伝統的な問題集でも上のレベル、新中学問題集の発展、のようなものを使う塾はありません。それがSSとかの名前を付けた最上級クラスででもです。ということで、私は「学校の問題集で十分なんだから、教師は書き込ませずに、何度も復習できるようにしろ。」と言っているんです。子供にやる気があれば、私の塾なんかに来なくても、学校の問題集をキチンとして、もし知り合いがいれば塾で使っていた問題集のお下がりを頂いて、分からないところは学校の先生に聞けば、中学生ごときの学習は十分です。

塾で教える内容も簡単になっています

他の塾から移ってきた生徒に教えていると、「こんなことも教えてないんかい」「なにしてるんや」というのばっかりですもん。今中学生は因数分解を学習し終えたところですが、どの塾でも公式をそのまま利用するだけの問題を教えるだけで、「くくる」という概念を教えません。例えば、ax-by+ay-bx=a(x+y)-b(x+y)=(a-b)(x+y)なんて教えてませんから。この問題自体が、最近の問題集には乗っていないんです。公式を当てはめるだけなら子供は理解できるが、「くくる」という概念的な作業を理解できない生徒が多いからです。でも、定期テストには出されるし、公立でも私立でも入試には出ます。

それを芦屋高校に進む生徒に教えていないのなら「そらそうやな」と私も思うんですが、神戸や御影に進む生徒にも教えていない。これって、ホンマに進学塾なんか?て思うのが山ほどあります。そのくせ、アホほど宿題を出して、何してるんでしょう?

簡単になってきたもう一つの理由

実はこの問題、定期テスト前に教えても大抵の子供はできないんですが、入試前に教えると大抵の子供はできます。「中学3年の冬休みまで本気を出さない子供たちの将来」に書いた通り、デキないのではなく、「そんな面倒なことやりたくない」だけなんですけどね。それに合わせて問題集も「そういうやる気のない子供でもやったように見せかけるために」改良されてきた側面もあります。

だって、自分ができない問題が山ほど問題集にあって、定期テストで同じような問題が出て変な点数取ってきたら「あの塾、何教えてるねん。」て言われるだけでしょ。「(簡単な)問題集は塾でできるように教えておきました。定期テストでは問題集にも乗っていないような難問が出たんです。仕方ないですよ。他の子供もできていませんしね。」「ウチは宿題もいっぱい出して、真面目に教えてるんですよ!」と言って逃げるのが、一番賢いんです

私の塾の選択問題集

私の塾では購入をお願いするのなら、数学は伝統的な問題集でデキる生徒には最上位のものを、それ以外の生徒には標準クラスを選びます。準拠問題集では載っていないバリエーションまでカバーしているからです。

英語は準拠問題集と伝統的な文法問題集を選びます。準拠問題集は教科書本文の定期テスト用で文法問題集は学力アップ用です。国語は準拠問題集で教科書本文の定期テスト用です。伝統的な問題集は、国語の長文読解を学ぶことがまだ難しいい中学生には購入しません。

理科と社会はレベルに合わせて準拠か伝統的な問題集を選んでいます。伝統的な問題集はやはり応用問題に強いですから、それを消化できる生徒にはそちらを購入してもらいます。

分からない問題があっても、難しくても、私が「コイツならできる」と見込んだのなら逃がせへんでぇ~。このくらいしても、宿題はほとんど出しません。ただ英語の教科書を全文和訳させて、自分の和訳を見て全文英訳できるようにしてこいという宿題だけは出します。もちろん、教科書の文法も前置詞も全部説明した後にですよ。

因みに、教科書は難しくなっています

特に英語と社会は、学力低下が叫ばれる以前に完全に戻っています。それ以上かもしれません。芦屋で使っている社会の教科書など、ほとんどの子供にはおぼえきれないような内容のものです。学校の先生も塾も下手な授業をするくらになら、社会の教科書を読んで解説するのが一番だと思います。社会の教科書は素晴らしいです。

生徒に教えられる内容を考えた塾用の問題集と、「ゆとり教育」の反省に立って難しくなった教科書。昔は教科書より問題集の方が難しかったんですが、今や逆転現象が起きています。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。